マガジンワールド

From Editors 編集部こぼれ話

「カワイイ」だけじゃなく、きちんと考えたい、猫のこと。

もともと犬派で、「猫はどう接していいか分からないな~」などと言っていた私ですが、猫特集の取材を終えた今ではメロメロに。「猫のフォルム、仕草って、すごく可愛い……」と、すっかり魅了されてしまいました。

とはいえ、動物と一緒に暮らすということは、「カワイイ」だけではやっていけないものです。今回担当したページは、「老描と幸せに生きる」がテーマ。人間より早いスピードで老いていく猫の介護、いずれ必ずやってくるお別れなど、考えるのがつらい内容かもしれませんが、あらかじめしっかり準備しておくことは、悔いの残らない、幸せな看取りのためには必要不可欠なのです。

一連の取材のなかで、「動物のお坊さん」として活動する、横田晴正さんに、猫の看取りについて話を聞きました。子どものころから動物好きで、捨て猫を保護していた横田さん。あるとき、亡くなったペットにお経をあげてくれるお坊さんがいないことを知り、ショックを受けたそう。一度サラリーマンとして働いたものの、動物たちのことが頭から離れず、仏の道へ。

今回印象的だった言葉は、「老いたペットと暮らしていて、あとこれだけしか一緒にいられない、と悲しむよりも、今までこんなに一緒にいられたね、と思うようにしましょう。砂時計の砂が、減っているとみるか増えているとみるかは、考え方しだいですから」というもの。ちょうど、我が家の17歳になる老犬が体調を崩し、冬が越せるか……というタイミングだったので、インタビューを聞きながら泣きそうになってしまいました。

猫に限らず、動物と暮らしている人には、ぜひ読んでもらいたい内容になっています。これからのことを考えるきっかけにしてみてください。

横田さんが代表を務める「ペット霊園ソウルメイト」東京分室の風景。
横田さんが代表を務める「ペット霊園ソウルメイト」東京分室の風景。
 
(編集担当S.K)
クロワッサン No. 916

知れば知るほど、猫は不思議。

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