From Editors 編集部こぼれ話
秋田・大館発信のニットが“温かい”理由。
ニットブランド「yourwear」を取材するため秋田県北部の大館市に行った。デザイナーの佐藤孔代(みちよ)さんは、2年前から故郷の大館に戻ってニット製品を作っている。時に2m近く雪が積もるこの地で、寒いなかでも温かみを感じるニットを作りたいと話す佐藤さん。実際にニット帽やストールはどれも肌触りがよく、ほっこりとした気分にさせるものばかり。そしてそんなニット作りを支えているのが地元の人たちだ。
ポンポンを作ったり、糸を編んだり、あるいはタグを付けたり、ひとつの商品を共同作業で作り上げる。佐藤さんのアトリエに週に一度集まっての作業中は、会話を楽しみながら和気あいあいと進む(詳細は本誌で!)。
休憩時間に、アトリエからすぐの八幡平を臨む森で集合写真を撮った。カメラマンがレンズを向けるが、なかなか目線をもらえない。途中から今季の新作をそれぞれ手に持っていただくと、しばらく商品を見つめた後にとびきりの笑顔が浮かんだ。このニットの温かさは、作っている人たちの温かさだと実感した瞬間でした。
左からデザイナーの佐藤さん、編みもの担当の松岡侑子さん、タグなどの縫い付けを担当する木村ミツさん、編みものやポンポンを担当する木越チカ子さん、糸加工を担当する木越政子さん、ブランドタグを担当する奈良奈渚恵(ななえ)さん。みな地元大館で暮らしている。
(編集M)