From Editors 編集部こぼれ話
好きなものに囲まれて眠りたい、
そんな夢が叶えられる家。
「クロワッサン」937号(11月10日発売)の取材で訪れた、埼玉県にある関根薫さん、三郎さん夫妻のお宅。建築家伊礼智さんの設計で自然素材をふんだんにつかい、落ち着ける「ちょうどいい」サイズの家だ。
居心地のいいリビングや使い勝手のよさそうなキッチン、アートが飾られギャラリーのような玄関ホールと階段。どこも素敵だが、取材班が全員「うらやましい!」と感嘆の声を上げたのが、一階にある三郎さんの部屋。
車やバイクが好きな三郎さんの、いわば城。古いバイクやアンティークの小物など、三郎さんの宝物が小さなスペースに詰まっている。しかも、隣には小さな寝室が。子どもの頃、好きなおもちゃに囲まれて眠りたいと思ったものだが、そんな夢が叶えられるんだ!と嬉しくなってしまった。
「この部屋は、直接外に出られるから誰にも気付かれずに飲みに行くこともできるんです」。三郎さんが茶目っ気たっぷりに言うと、「そんなの、すぐ気づきますよ」と薫さん。
園芸が大好きな薫さんの部屋は、そのまま庭に出られるし、娘の史さんの部屋は愛猫2匹と暮らし、趣味のカメラ道具を収めるスペースでもある。
リビングで家族3人ですごす時間も、個室で楽しみを追求する時間もどちらも充実している。
「素敵なご家族でしょう? 3人が仲良く、それぞれの楽しみも大切にしている。大人なんだと思います」という伊礼さんの言葉が印象的だった。
駐車場の隣にある三郎さんの部屋。
こちらは家族が集うリビング。棚にはずらりとレコードが。
(編集Y)