91歳東城百合子さんの元気の素、野菜だけのカレーをいただく。 クロワッサン 編集部こぼれ話 No.949
From Editors 編集部こぼれ話
91歳東城百合子さんの元気の素、野菜だけのカレーをいただく。
「元気なあの人の、食生活と心のありよう」の企画で、自然食・自然療法を提唱する東城百合子さんの取材に行ってきました。料理教室の日、授業開始とともに参加者たちの前に立ち、講義を始めた91歳の東城さんの声の力強さ、目力の迫力に驚かされました。東城さんの言う「自然をいただく」という考え方の基本が詰まった講義です。健康を害していままでの生活習慣を改めたいと通ってくる人、子どもの健康を考えていろいろ調べるうちに東城さんの考え方に出会い共感した若い女性も多くいます。料理教室というより、どう生きるかを考える「生き方塾」のような印象をもちました。そして、この日のメインメニューであるカレーがとても美味しかったです。お肉が入ってないカレーって物足りなくないのかなと思っていましたが、かつおぶしと醤油を使った和風の味がとても優しく、おいしく炊けた玄米との相性が抜群でした。
偶然なのですが、この特集でもうひとり取材した稲垣えみ子さん、そして連載の「美しき日本の手技」に登場してもらった香菜子さんに、「東城さんの『家庭でできる自然療法』、持っています」と言われたのも驚きました。とくに稲垣さんは、この本に出てくる「こんにゃく湿布」を続けているそう。「暖房に電気を使わないから冬は家の中が寒いのですが、こんにゃく湿布のおかげでからだが温まります」とのこと。稲垣さんの「お金を使わなくても幸せに暮らす」という生活にもたくさん刺激をもらって、今月はとても楽しく勉強になった取材ができました。
(Y)
上段左から、ごまクラッカー、梅ドレッシングのサラダ、よもぎの天ぷら、福神漬け、和風カレーと玄米ごはん、味噌汁。