人生初の柿渋塗り体験。 クロワッサン 編集部こぼれ話 No.961
From Editors 編集部こぼれ話
人生初の柿渋塗り体験。
今回担当した、事情別のリフォーム物件取材。中でも印象に残ったのはスタイリストの大橋利枝子さんの部屋でした。賃貸物件のワンルームマンションを、家具を使って自分らしい住まいに変えていく、というコンセプト。大橋さんが選んだ家具は福岡にある家具メーカー「杉工場」のもので、無垢の状態で届く家具に自分で「柿渋」を塗って好みの風合いを出していくことができるのです。
柿渋という塗料も初耳、家具を自分で塗装するという経験もなかったのですが、大橋さんにお願いして、柿渋塗りを見学させてもらうことに。柿渋は独特の香りがするのですが、時間が経つごとに心地よくなる不思議な素材。肌や服についても水洗いできるので初心者でもハードルが低そうです。大橋さんも初体験ということでしたが、刷毛で塗っては乾かし、塗っては乾かし…と、手際よく作業は進みます。
そして一日ですべての家具の塗装は終了。無垢の状態でも美しかった家具ですが(写真参照)、塗り終わった家具はなんともいえずしっとりとした風合いで、まるでずっと前から大橋さんの家にあったかのような存在感に。四角いワンルームマンションが、愛着満点の家具を使ってどのように変わったのか、ぜひ誌面でご確認ください。
(担当H)