この秋はぜひ「寄席」で落語デビューを! クロワッサン 編集部こぼれ話 No.1005
From Editors 編集部こぼれ話
この秋はぜひ「寄席」で落語デビューを!
まだまだ残暑厳しい折ではありますが、この号で第2特集「秋のカルチャー案内。」と題して、映画、展覧会、コンサートなど、芸術の秋に観たい&行きたい情報を12ページにわたり担当しました。とりわけ、個人的にも力を入れたのが日本の伝統芸能のひとつである”落語”! 本誌で「きょうも落語日和」を連載中の若手本格派の雄、柳家三三(さんざ)師匠に特集巻頭にて歴史ある木造建築の寄席「新宿 末廣亭」をナビゲートしてもらいました。幟旗や提灯が並ぶ外観を眺めつつ、館内に一歩足を踏み入れると、そこは趣と情緒あふれる和の空間。1階には椅子席以外に桟敷席もあり、靴を脱いで座るとさらにムードが高まります。三三さんの案内で、普段見ることができない楽屋にもおじゃま(誌面でも紹介しておりますのでぜひご覧を!)。こちらは昔ながらの火鉢や呼び出し用の太鼓が置かれた昭和な雰囲気が広がる空間。さらに、高座にも上がらせてもらい、客席を見渡す落語家の視点も知った次第です(思った以上にお客さんの表情が演者からわかるものですよ!)。来年のオリンピックを控えて、おもてなしに加え、江戸から続く話芸を知っておいても損はないはず。ぜひこの秋に寄席デビューして、日本ならではの芸能に親しんでみてはいかがでしょう?
(編集М)
新宿区の地域文化財にも指定されている建物。入場料は昼の部(12時~16時30分)、夜の部(17時~21時)それぞれ大人3000円。すべて自由席で特別興行を除き、原則”入れ替えなし”ゆえ、昼夜通して3000円で観ることも可能。また夜の部は18時以降入場なら2500円、19時以降なら1500円に。途中入退場も可能(再入場は不可)なので、お気軽に足を運んでみてはいかが?
三三さんに案内いただき、楽屋も訪問。六畳ほどの空間で、興行が始まれば落語家さんが入れ替わり立ち代わりここを訪れるとのこと。楽屋裏話は本誌でぜひ!