From Editors 編集部こぼれ話
各人各様の掃除お守りアイテムは奥深かった。
この号では料理研究家のウー・ウェンさん、作家の岸本葉子さん、仏文学者の鹿島茂さんなど今回さまざまな方から掃除に欠かせない「お守りアイテム」を教えてもらいましたが、紙面の都合で泣く泣く割愛した商品やアイデア、ここで紹介します。
作家の井形慶子さんが収納で活用しているのが透明ビニール袋。靴下やタイツ、ストールなどをサイズや色などで分別して、籐かごの中に。「加齢と同時に、小物はどこに何をいれたのかわからなくなりがちですが、こうしておくと見てすぐわかるので便利です」。家事アドバイザーの毎田祥子さんはキッチンや浴室の頑固な汚れに効果絶大の「ケルヒャー」のスチームクリーナーを推薦。「コンロにこびりついた焦げ汚れも洗剤なしの力入らずでとれます。年末の時短掃除にぴったりです」とのこと。
「いい仕事してますね」でおなじみの古美術鑑定家の中島誠之助さんには洗ったり、こすったりするのは厳禁、の骨董品を扱う際の掃除術としてたぬきの毛筆(!)を使った汚れの払い方を誌面で紹介。ちなみに筆で払う前の欠かせない振る舞い(お守り儀式?)が「揉み手」。「”手ずれ”といって指に脂がついていると器に残ってしまいます。まずは手の脂をまんべんなく伸ばしてから触ることが大事です」。専門用語でいうとこの行為を「手手水(てちょうず)」と言うそう。仕事や趣味に合わせた掃除道具の奥深さを実感しました。
透明ビニール袋に収納しておけば何が入っているかも一目瞭然!
コンロの汚れも蒸気が粉砕! 毎田さんおすすめはケルヒャーのSC2プレミアム。
骨董品を扱う際はまずはこの”手手水”から!
(編集M)