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梅や桜に心ゆくまで魅了されたい。 クロワッサン 編集部こぼれ話 No.991

From Editors 編集部こぼれ話

梅や桜に心ゆくまで魅了されたい。

咲き始めのころは初々しく、満開になるにしたがって豪華絢爛という言葉がぴったりに。そして散り際は潔く……。桜ほど見る人の心をとらえて離さない花はないのでは、と思っていたのだが、ちょっと考えが変わった。というのも、日本各地の梅の写真を数多く見て、その魅力に気付かされたからだ。
例えば、奈良県の賀名生梅林。南北朝時代の南朝の隠れ里ともいわれ、山の斜面に約2万本の紅梅や白梅が咲く。見ごろには梅の香りが漂い、得も言われぬ心地になるという。2万本の梅の香り、想像もつかないが、きっと貴族たちが愛した奥ゆかしい香りに違いない。一度、訪ねてぜひ、その香りを体感してみたい。
しだれ梅の美しさも初めて知った。特に咲き競う様は、なんて艶っぽいのだと。京都市の梅宮大社、同じく城南宮などの梅にすっかり魅了されてしまった。
桜の魅力を再認識したのも今回。どんな場所で咲いていても凛とした美しさが感じられるのだから。何百年もの間、じっと時代を見てきた桜もあれば、名もない公園に咲く桜や田畑の中にひっそりと咲く桜もある。でも、桜はそんなことにお構いなく美しい。
この春は、心を揺さぶる梅や桜を探しに行きたい、そう思っている。
(ライターO)
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酒の神を祀っているので、梅宮大社の楼山門上には酒樽が置かれている。これは全国でも珍しい。
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京都市洛北にある原谷苑。4000坪の敷地に数種類の桜が咲き、その様はまさに「桜の苑」。


 
クロワッサン No. 991

がんばらない家事のコツ。

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