開発に成功したのは、三省製薬。化粧品の成分開発と化粧品開発、そして販売まで一貫して行うメーカーで、セラムバイタル以前にも、美白成分として有名なコウジ酸の美白効果を発見するなど研究開発や技術力により国内外で知られていた。

「セラムバイタルは、潤いを与えて肌表面の小ジワを目立たなくするだけではなく、深く刻まれたシワ、つまり肌にできてしまった溝を元に戻す作用があることが画期的なんです」

セラムバイタルのシワ改善のメカニズムはこうだ。加齢や紫外線により、老化の元凶といわれる活性酸素が発生する。そして、肌の弾力を維持するコラーゲンやエラスチン、水分を保持するヒアルロン酸が分解されてしまう。また、それらを新たに生み出す力も衰えてしまう。セラムバイタルは、その一連のステップに作用する。

だから、肌のハリと弾力をアップし、シワを修復へと導く。

「セラムバイタルがシワの修復に効くと私が言うのは、信頼できるデータがたくさんあるから。あらゆる角度から、効果を検証しているんです」

紫外線を照射した肌の顕微鏡写真では、厚くなった皮膚がセラムバイタルを塗布することで、なめらかになっていた。コラーゲン線維やエラスチン線維は、ダメージを受けてボロボロになった線維が太くきれいになっていく過程が明らかになったのだ。

また、人の肌を観察し、目尻やほうれい線が薄く浅くなっていく過程もデータとして公開している。

「セラムバイタルは肌のハリや弾力を高めることでシワを改善するので、顔全体のリフトアップも促します。これだけ効果を証明するデータが揃っている成分は珍しいんですよ。学会で報告できるレベルです。化粧品成分の最前線にある成分のひとつといえます。使わない手はないと思いますね」

秋も深まり、そろそろ本格的な冬が訪れる。乾燥のシワのケアは今が始めどきだ、と海野さんは言う。

「夏に紫外線を浴びた肌をそのままにして笑ったり怒ったりすると、表情ジワがそのまま深いシワになりかねません。また、肌の乾燥が深刻になる時季は、カサカサになった肌表面にシワがよるため、肌がしぼんだように見えてしまう。当然、ハリやツヤ感が失われ、どうしても老けて見えてしまいます。ツヤやハリは元気なこと、幸せであることの象徴だと思うんです」

注目の有用成分