第104回「最初のステップ、タイミング法とは。」
第104回「最初のステップ、タイミング法とは。」
妻が妊活休業を2014年5月から始めて、最初に子宮筋腫の手術と治療を行い、それから3カ月ほどたち、子供を授かるための体作りが出来ました。そして、ここから、妊活、いよいよ本格的に突入します。
最初に精子の検査に行った時に言われました。「まずはタイミング法でもいいかもしれないけど、あまりこだわらずに、早めに次のステップに入ることをお勧めします」と。
簡単に言うと、タイミング法というのは、女性が基礎体温を測ったりして排卵日を知り、そして、お医者さんに行き、卵子が受精するタイミングとして一番いい日かどうかをジャッジしてもらい、夫婦でセックスする「タイミング」をお医者さんの力を借りて決めて行くってやつです。奥さんにセックスを切りだせない旦那さんが、お医者さんに協力して貰って「今日、セックスしようか?」というタイミングを作るものではありません。
僕はその時の精子検査で「やや奇形」という事実と、運動率があまりよくないという結果が出ていたので、お医者さんがそのアドバイスをしたんだと思います。
どうせ子供を作るなら、お医者さんの力をなるべく借りずに作りたいという思いは当たり前のことだと思います。だから、人工授精や体外受精に進む前になるべくタイミング法、夫婦によるセックスで子供を作りたいとこだわる人が多いのも分かります。もちろん、その後のステップに入るのにはお金もかかる。だけど、それと同時に、やはり人工授精や体外受精で子供を授かった人は、そのことをあまり人に言わない人が多い。「夫婦によるセックスではない形」で子供を授かったということに罪悪感を感じるのでしょうか?
僕ら夫婦は、その先生のアドバイスを受けて、二回だけタイミング法でいこうと決めました。二回ダメだったら次のステップに進むと。
このタイミング法、色んな形があるんです。妻の場合を例に取って説明しましょう。まず、妻は毎朝基礎体温を測り、お医者さんと話して、次の排卵日が来る日を計算。
生理が来たら、生理から五日目に「クロミッド」というお薬を飲みます。このクロミッドというのは、排卵誘発剤というやつですね。排卵のない人に対して排卵をさせたり、排卵を促し、妊娠率を上げると言われています。排卵する率だけで言うと、60~80%上がると言う人もいます。妻もお医者さんのアドバイスにより、クロミッドを飲み始めました。
人によって飲む量も変わってくるらしいです。
生理が終わり、そこから排卵日が近づいてくるわけですね。排卵後の卵子の寿命は約24時間程度と言われています。精子はおよそ3日は受精能力があると言われています。なので排卵3~4日前から排卵後1~2日が妊娠しやすい時期。タイミング法は、お医者さんのアドバイスを聞き、より「ストライク」しそうな日を決めていくのです。排卵日が一定しない人もいるしね。
妻は、排卵日が来そうな日、三日間くらいを指定されて「この三日間のうちに来てくださいね」と言われ、早めに行ってたらしいです。遅めに行って、「もう来てます」と言われて焦るのが嫌だったそうです。
お医者さんに行き、検査。卵子の「卵胞」が十分な大きさになってると判断したら、ここで妻はHCGと言う注射を打って貰います。この注射、卵胞ホルモンなどの分泌を促す作用があり、HCGが投与されてから24~36時間後に排卵が起きると言われている、その注射をしてから、その時間内にセックスをするわけです。ドキドキでしょ? セックスの24(トゥウェンティーフォー)みたいですよ。「ここだ!」と言われて、時間内にしないと卵子の寿命が切れてしまう。一番いい時間を逃してしまう。
ちなみにクロミッドやHCGに対して副作用を唱える病院もあります。妻が通っていた病院は、妻には「大丈夫」と言っていたようです。
で、ここからが大事。この時期の旦那さんの一番の仕事。僕は次の排卵日となりそうな日を聞き、その近辺に飲み会や食事会を入れず、なるべく早く家に帰る状態を作る。ただ、この時に「セックスしなきゃいけない」「子作りしなきゃいけない」と思うと変なプレッシャーになる。セックスですよ! 中学・高校時代、憧れたセックスです。そして何より、愛しい人との愛情交換です。だから、スケジュール帳に「セックス」とか「子作り」と書くのではなく、僕は「ラブ♡」と書くようにしていました。そうです。だから、この「妊活ダイアリー」では妊活の為のセックスを、セックスでもSEXでも性行為でもなく、LOVEと呼ばせていただきます!