マガジンワールド

「ブス恋♥感情を揺さぶろう」 Vol.155

鈴木おさむエッセイ ブスの瞳に恋してる♥ 第155回「感情を揺さぶろう」

 
イラスト・ヤマザキマリ
イラスト・ヤマザキマリ


春から新たな仕事にチャレンジします。映画監督をやらせていただきます。44歳にして初チャレンジ。30代40代の女性も見たくなる大人のラブムービー。その撮影数週間前になり、日々初体験の仕事ばかり。「監督」と言われることも初めてだし、何より監督だけにすべてのことを決めなきゃいけないんだと焦っています。どんどん時間は削られていく。それに加えてバラエティー番組の会議もやっているので、気づくと体は限界に。

先日も、ロケハンという撮影現場を決める作業に行き、終わるとかなりクタクタになって、体が叫び声をあげている。その中で、深夜23時からある方の誕生会がありました。今田耕司さん。51歳。半端なく元気です。

公私ともにお世話になっているので、何とか行きたい。だけど体が限界を超えている。意識もちょっと遠のくくらい。だけど、お世話になっているし。そこで、ちょっとだけ顔を出して帰ろうと、誕生会に行きました。いざ行ってみると、若手の芸人さんたちがカラオケを歌い、今田さんの誕生日を祝いました。かなり笑いました。爆笑です。気づくと、目の前に起きているくだらないことでこれだけ笑うのは久々でした。すると、疲れが吹っ飛んでいました。なんでしょう、これは? と考えてみる。

疲れた時に、泣ける映画を見るとスッキリするとか言いますよね。僕もその経験あります。

高級マッサージでも受けたのかってくらい疲れが吹っ飛んでたりしますよね。これってね、最近使ってない感情を使ったり、揺さぶるとかなりのストレス発散になるんじゃないかなと思ったんです。

僕はここ一か月ほどの間、日々の仕事に追われて、くだらないことで大爆笑するという感情を忘れていた。だからその感情を久々に使ったことで、ストレスの詰まりが動いているというか、そんな気持ちになり。気づくと深夜2時半。スッキリしている。そして何より、51歳を超えてパワフルな今田さんがいる。パワフルな人に会うと、本当にパワーを貰えます。

だから、疲れた時に休養を取ることも大事なんだけど、使ってない感情を意識的に使うってことが大事なんだなと思いました。そんなことを感じた中で…

妻も最近は結構仕事をしています。仕事を詰めている週と、余裕のある週が交互に訪れます。

仕事を詰めている週は、僕も出来る限り時間を合わせて保育園の迎えとか行ったり、妻が早く仕事に行った時や、妻の帰りが遅い時は笑福といます。

この時、体がかなり疲れている時に、笑福に大好きな動画を見てもらっていて、自分はソファーで休んだりします。子供ってすごくて、親がクタクタに疲れている時の状況ってわかるんですよね。僕を起こさずにそっとしておいてくれます。1歳9か月なのに、すごいなと。

動画を見たり、ひとりでおもちゃを使って遊んでくれている息子。これに甘えて、僕はソファーで体を休ませることが多かった。

が、今田さんの誕生会に出て、これではダメだと思いました。疲れている時に、疲れていると思う気持ちが、更に疲れを呼ぶ。こういう時は笑福といることを楽しまなきゃダメなんだと。思い返してみると、疲れている中でも無理して笑福と一緒に公園に行ったりすると沢山の発見があります。前まで一人で登ることの出来なかった滑り台を一気に駆け上がることが出来たり。そんな光景を見ると、僕もテンションが上がります。

だから疲れた体を起こして、無理しない程度で、笑福が楽しめることをしようと外に出るようにしました。近くの公園ではなくて、ちょっと離れた公園に行くとか。

大きな公園って、子供を授かる前は分からなかったけど、子供が成長してくると本当にありがたい施設。5メートル歩くたびに色んなことで引っかかって遊んでくれるわけです。
そして覚えた言葉を使いたがる。色や動物の名前などを叫んで、全速力で走る。44歳のおじさんには1歳9か月といえども、ずっと一緒に走ってると息が切れます。疲れます。

だけど、普段使わない感情を使います。使えます。すると、体は疲れていても、感情の揺さぶりが行われて血のめぐりが良くなるような、そんな気持ちになれます。

だから、疲れている中で子供を見る時は、短い時間でもいいから外に出て、ルーティンじゃない経験をすることが、子供と一緒に自分の感情を揺さぶり、逆に疲れずに楽しめる方法なんだなと、自分の中での発見がありました。お母さんたちは毎日子供と一緒にいるから、また違うかもですが、お父さんたち、疲れてる時こそ子供と外に出て感情を揺さぶろう。


【今回の気づき】

疲れている時こそ最近使わない感情を使おう



鈴木おさむ
放送作家。妻・大島美幸(森三中)の妊活休業から出産までを、詳細につづった単行本『妊活ダイアリー From ブス恋』が人気。現在、初監督作(脚本も担当)となる映画『ラブ×ドック』の撮影中!