毎日コロナのニュースばかりで恐縮ですが、国内消費が大きく落ち込んでいるそうです。とある調査によれば、2020年の総合消費は前年比マイナス7.3%。けれども大きく減ったのは旅行や外食で、いわゆるお買い物全般、小売総合だけ見れば、むしろプラス2.6％だったそう。みんな、旅やレストランに行けないぶん、「新しい日常」のための、あれやこれやを買っている！　ねえ教えて、皆さん最近、何買いました？　買ってよかったものは何ですか？
ということでクロワッサンが暮らしの達人たちに「最近買ってよかったもの」を伺いました。毎日のおうちごはんを少し上等にする道具、信頼している除菌グッズ、愛用のおこもり美容アイテム、3,000円以下の美味しい贈りもの……などなど。
集計する作業はとても楽しく、また葛藤の多いものでした。だって、皆さんのおすすめコメントを読んでいると、どれもこれも超・欲しくなる！　以下、私が担当した約200点のアイテムから、「これはもう買うしかないでしょう」と思った、そして買ったものを紹介しますね。
まず、ガラスコップ。とある吹きガラス作家さんの作品です。推薦者のインテリアスタイリスト・みつまともこさんが、このコップは美しいだけでなく「実際に飲み物を入れて飲んでみないと本当の良さがわからない」と仰るので、それはぜひ試してみないと！　と購入。

いかがでしょう。光の入りかたが何とも美しいですよね。「網目コップ」という作品名の通り、網目状にかすかな凹凸があり、それが光をランダムに通し、また反射します。そして手に持ったときの重さが、実に心地良い。ひと口飲んでみると、おお、梅シロップの爽やかな甘みが、舌の上で転がるよう…！　みつまさんの「家族全員、いちばん多く手に取るコップです」との言葉もむべなるかな。
そしてこれ、ワイングラスです。フードライターの白央篤司さんのおすすめ。
我が家もすっかり家呑みが多くなり、でもずっとビールもワインも同じグラスで飲んでおりまして、もう少し食卓に華がほしいと思っていたところでした。白央さんのコメントの、形の美しさもさることながら「値段が手頃で、もし割ってしまってもそんなにつらくないところもいい」というところに惹かれて購入。

どうです、1,000円ちょっととは思えないフォルムの美しさ。そしてこれでワインを飲んでみると、飲み口のすぼまり加減が絶妙なことに気がつき、白央さんの「お手頃価格のワインも美味しくなります」という言葉がとても理解できます。そしてワインのおともといえばチーズ。傍らにある白かびチーズは、エッセイスト・岸本葉子さんのご推薦。クリーミーで癖がなく、上等なバターのようで杯が進んでしまいます。
そして！アンケートを読んだ瞬間に、「あ、自分、これ買っちゃうな」と思ったものがあったんです。これです。

これは「ごはん同盟」しらいのりこさんのお薦め。電気のホットプレートではなくガスの炎で調理する、煙が出ないように工夫された卓上焼肉ツールです。しらいさんはこれをリモート飲み会で披露し、羨望の的だったとのこと。
皆さま、おうち焼肉、満足してますか？　焼肉は鍋よりも下ごしらえが楽ですが、家庭で美味しく食べるには、温度設定や焼きかげんが難しいなー、と常日頃から思っていたんです。かといってマンションの部屋で炭火で焼くのも無理な話で……という悩みを、解決する救世主がこれです！　使用初日、家族でワクワクしながら囲み、食べ始めたところ……。
全員が開口一番、「野菜が美味しい……！」。なんでも煙の出ない理由のひとつが、鉄板の温度を250度以上に上げずにキープできるよう設計されていることらしいのですが、その結果、野菜も焦げ付かずにじっくり火が通る。ちょっと水っぽかったかな、と思っていたカボチャもねっとりほっくり火が通り、玉ねぎのとろーり甘ーい焼き上がりにも感動しました。もちろんお肉もジューシーで美味しい仕上がり。
以上、「食卓を少し上等にする道具たち」のページから、私も買って使ってみたものをご紹介しました。詳しい商品情報と問い合わせ先は本誌をご覧ください。もちろん日本全国からネット通販でお取り寄せ可能です。
あと「消毒殺菌アイテム」のページに掲載しているエーザイの消毒スプレーは本当にいいですよ。酒造会社のアルコールスプレーもとても良く、あまりに使用頻度が高いので一斗缶で買ってます。「リモートワーク」のページの弓月ひろみさんおすすめのヘッドホン、私も使ってまして耳が痛くならずとても良いです。それと「3,000円以下の贈りもの」で一田憲子さんが教えてくれたフルーツケーキは危険ですからね。あまりに美味しすぎます。一日で一個丸ごと食べてしまった！と担当ライターも言っていました。あー、あの空気清浄機、やっぱり欲しいなー。それとね、それとね……（無限に続く）。