From Editors 編集部こぼれ話
ナンシーさんの家に隠されたお宝とは。
今回本誌で紹介したナンシー八須さんの台所。築85年の古い日本家屋の土間を改造した空間は、存在感とたたずまいに圧倒されるばかり。そして、ずらりと居並ぶ日本の古民具の数々。お気に入りの片口や鍋はもちろん、昔農家で使われていた大きなざるやかご、箪笥や障子などの建具が今も現役で使われています。記事でも少し触れましたが、ナンシーさんは地元埼玉県・神川町で毎週日曜日に開催される骨董市に通って、”掘り出し物”を見つけるのが大好き。「(夫の)タダアキには内緒なの」と言うと、天井の梁の上にあるスペースを指差して「あそこにも古い布を隠してあるの」といたずらっぽく笑って教えてくれました。現在ナンシーさんはイギリスの大手美術出版社からの執筆依頼を受けて、『Japan:the Cookbook』という日本各地の伝統食を紹介する著書に取り組んでいます。ひと段落したら、ぜひナンシーさんが探し集めた日本の古民具や器のコレクションをじっくり見せてもらいたいなと思いました。
(編集KM)