【DERMED 20周年記念企画】よりよい成分 よりよい化粧品 29毛母細胞に働きかける、
育毛成分「CTP」。

CTP配合の育毛剤で抜け毛が減り、セピアプロテイン配合のシャンプーとトリートメントで髪の質が改善されたという庄司麻由里さん。髪や頭皮にも年齢にふさわしいケアをすべきと提案する倉田真由美さんと、成分開発の三省製薬・伊賀和宏さんに聞いた。

庄司麻由里さん（以下、庄司）　抜け毛がひどいときは、掃除機をかけて、後ろを振り向くと、もう落ちている状態だったんですよ。本当にガッカリというか、力が抜ける思いでした。
倉田真由美さん（以下、倉田）　ただでさえ、更年期は気持ちが落ち込むことがあるのに、追い打ちをかけられる気分になりますよね。
伊賀和宏さん（以下、伊賀）　男女共に加齢によって髪は薄くなりますが、症状やメカニズムに違いがあります。男性は前頭部から頭頂部が脱毛するのに対して、女性は頭部全体が薄くなり、髪そのものも細く柔らかくなるんです。
庄司　量が減ってぺしゃんとしていると、疲れて元気がなさそうな印象になってしまいますよね。それに、老けて見えがち。悲しくなります。
倉田　いきいきとした印象は、髪の質感にも影響されます。私もそうなんですが、年齢を重ねると、髪が細くなってうねりが出やすくなります。そうすると面で光を反射できなくなるので、ツヤが出にくくなる。庄司さんは、抜け毛がおさまってよかったですね。
庄司　本当に。感謝しているんですが、CTPって何なんでしょう。聞いたことがない成分です。
伊賀　植物の細胞分裂を促進する作用があり、農業分野で蘭の開花促進やりんごの結実促進のために利用されている成分です。葉の表面に塗ると、その部分だけ枯れるのが遅くなるといった、細胞の老化を抑える作用もあります。
倉田　私が植物なら全身に塗ってほしいわ（笑）。
庄司　私も（笑）。育毛作用があることは三省製薬が発見したんですか。
伊賀　はい。医師による臨床試験でも、有効であることが確認されました。女性の抜け毛の原因のひとつに、加齢による女性ホルモンの分泌の減少がありますが、これによって毛髪の成長に重要なBMPというタンパク質の産生が低下してしまうんです。CTPは、BMPの産生を高める働きがあります。

イカスミ抽出成分に、
髪の空洞の補修効果が。

庄司　もうひとつ、シャンプーとトリートメントに配合されているセピアプロテインはどんな成分ですか。髪の量が変わったかと思ったくらい、髪にハリが出てびっくりしました。
伊賀　セピアプロテインは、アミノ酸や低分子のタンパク質を豊富に含むイカスミから抽出した成分です。
倉田　髪の内部にできた空洞を補強するんですね。年齢を重ねると、髪内部のタンパク質が減少するため内部に空洞ができます。その空洞が偏っているため、髪にうねりが出て、ハリやコシ、ツヤがなくなるわけです。
庄司　なぜイカスミを選んだのですか。
伊賀　毛束にどれくらいハリ、コシが出て立ち上がりの角度が上がるかという実験を、タンパク質を含むさまざまな成分で試したのですが、イカスミは飛び抜けてよい結果だったのです。
倉田　髪にハリが出ると、髪が立ち上がって毛量が豊かに見えるし、ツヤも出ます。すると、顔の表情も肌もいきいきと明るく見えますね。