錦織なつみさん（以下、錦織）　今や美白ケアはベースケアに組み込んで、一年中するのが常識になっています。でも、やはり、ポツンと目立つシミに悩んでいる人は多いと思います。
横田紗綾さん（以下、横田）　美白ケアの成果が出て、肌に透明感が出ると、周囲とのコントラストで、かえってシミが目立ってしまうこともあります。

錦織　昔からあるシミは自分の顔の一部になってしまって、もう消えないものと、諦めている人もいるのでは。
横田　自分では見慣れていても、シミの部分を指で隠して鏡を見ると、だいぶ印象が変わるのがわかるはずです。
錦織　なくなると、気持ちも明るくなりますよね。
横田　コウジ酸は、肌の黄ぐすみを防ぎ、透明感を守る抗糖化作用や、シミはもちろん、シワやたるみなど、肌老化の原因となる炎症を抑えるなど、さまざまな作用が明らかになっていますが、やはり、シミに対する効果は群を抜いています。新しくできた薄いシミだけでなく、できてから年数がたった濃い色のシミにも効果があります。シミの部分だけを集中ケアするスポットケアがおすすめです。
錦織　私、自分の肌で証明済みです。以前、ずいぶん昔にできたシミなので化粧品で消すのは難しいと思って、シミ取りレーザーを受けたんです。でも、何度か受けたら中は色が抜けたのに、輪郭の濃い部分だけ残ってしまって。これは困ったと、コウジ酸に頼ったら、きれいになりました。ほら、ここです、顎のあたり。
横田　まったくわからないですね。コウジ酸の美白作用は、メラニンをつくる酵素の働きを抑えるだけでなく、メラニンが生成される前の段階からアプローチするのが特徴です。メラニンをつくれと言う情報伝達物質、活性酸素、炎症の3つのダメージに働きかけるので、メラニンの生成が防げるんです。
錦織　だから、濃いシミにも負けないんですね。5年ものだろうが、10年ものだろうが、受けて立ってくれる。今年の夏は、額に8ミリほどのシミがいくつかできたのですが、コウジ酸で美白ケアしたら、2〜3カ月で目立たなくなりました。昨日今日できたシミなど相手ではない（笑）。頼もしい!
横田　目立つシミには、より確実に、スピーディに薄くするために、コウジ酸とサリチル酸にタッグを組ませるといいんです。今まで以上に短時間で薄くなることが期待されます。
錦織　サリチル酸は、角質除去作用があり、ピーリングでお馴染みですね。
横田　年齢を重ねると代謝が落ちるため、メラニンを含んだ古い角質が肌に蓄積されてシミを追い出すスピードが遅くなりがちです。それを除去し、同時にコウジ酸の浸透を高めるので、よりスピーディにシミが薄くなっていきます。
錦織　変化が早く表れたら、うれしくて、励みになります。
横田　シミのケアはある程度の期間続ける必要がありますが、コウジ酸は安全性も美白力も、皮膚科でも認められているので、せっかちな人でも頑張って続けてほしいです。

錦織　日やけによるシミだけでなく、肝斑やニキビ跡、メガネ跡などの色素沈着にもコウジ酸は効果があるのでありがたい。表面が凸凹になってしまったシミも、色が薄くなるだけでなく表面がなめらかになりました。冬は美白の“しどき”です。この夏にできたシミも、昔から居座っている年季のはいったシミも、コウジ酸とサリチル酸で集中ケアするのがおすすめです。