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FOOD NEWS vol.44 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『GALEONE(ガレオーネ)』のマルゲリータ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.44
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『GALEONE(ガレオーネ)』のマルゲリータ
マルゲリータ¥1,200。赤(トマトソース)、緑(バジル)、白(モッツァレッラ)のイタリアンカラーが鮮やか。一人で1枚を食べ切るのがマナーです。
マルゲリータ¥1,200。赤(トマトソース)、緑(バジル)、白(モッツァレッラ)のイタリアンカラーが鮮やか。一人で1枚を食べ切るのがマナーです。
 
焼き上がったピッツァに、つい見惚れてしまう。東京・都立大学『ガレオーネ』のピッツァは、何度見ても美しい。ナポリピッツァの特徴である、ぷっくり膨らんだコルニチョーネ(額縁)が、几帳面にも幅1・5㎝ほどできれいに円を描いている。生地の膨らみが意図的に均一に抑えられているのだ。もちろん、食感は表面パリッと、中身はモチッと。1枚を一人で食べてすっきり収まる満足度。これがオーナーでピッツァヨーロの高田太郎さんがたどり着いた〝コースの中の一品として違和感のない〞ピッツァなのだ。

高田さんが最初に出した店は横浜『カンブーザ』。薪窯で焼くピッツァと料理とワインを楽しむ本格的なレストランは、今や予約なくしては入れない人気。その2店目は炭火焼き料理とピッツァに絞り、東京へ進出。ナポリピッツァの店はどこもカジュアルで開放的な店構えだけど、ここは住宅街の入り口だから客層の年齢も幅広いし、落ち着いた雰囲気。そこにこの端整なピッツァはいかにもよく合う。まずは基本のマルゲリータを。ちなみに、食べる時はナイフとフォークで旨くたたんで口の中へ。一連の所作を、背筋をピッと伸ばして美しく遂げる緊張感があれば、ピッツァ1枚で太る心配はいらない!

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
ガレオーネガレオーネ
東京都目黒区中根1-7-3 
☎03・6459・5139 11:30~14:00LO、18:00 ~ 23:00LO 月曜休 
昨年6月オープン以来、大人気の店。ランチ¥1,000~。夜はアラカルトでピッツァと炭火焼きを。予約したほうが確実。
写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子