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FOOD NEWS vol. 98 chicoのお菓子な宝物。『パレスホテル東京』と『フレデリック・カッセル』の桜スイーツ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.98
chicoのお菓子な宝物
『パレスホテル東京』と『フレデリック・カッセル』の桜スイーツ
上から時計回りに、日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱 桜」(27.5㎝)3600円、満開の桜を写した粒状ショコラ「ペルル」864円(共にパレスホテル東京で4/20まで販売)、しっとりとろける焼き菓子「モワルー SAKURA」389円、クッキーシューに桜香る3層のクリームを挟んだ「パリブレスト SAKURA」648円(共にフレデリック・カッセルで4/5まで)。価格は全て税込み。
上から時計回りに、日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱 桜」(27.5㎝)3600円、満開の桜を写した粒状ショコラ「ペルル」864円(共にパレスホテル東京で4/20まで販売)、しっとりとろける焼き菓子「モワルー SAKURA」389円、クッキーシューに桜香る3層のクリームを挟んだ「パリブレスト SAKURA」648円(共にフレデリック・カッセルで4/5まで)。価格は全て税込み。
 
この春もスイーツの桜はすでに満開。かわいいピンクとあの心地よい香りにあちこちで出会うけれど、『パレスホテル東京』の日本酒ケーキは格別だった。ホテルオリジナルの純米吟醸酒と八海山の酒粕を効かせた名物の日本酒ケーキに、桜葉も混ぜ込んだ春だけの一本。いただけばふわっ、しっとりと舌に寄り添うようにとけ広がり、芳醇な酒の香りと桜のたおやかさにそっと包まれる。ただでさえ春の喜び呼び覚ます桜なのに、さらに日本酒。みやびな出会いが日本人のDNAを歓喜させるみたいに、心が躍る。

けれど、桜の幸せを知っているのは日本人だけじゃない。咲き誇る京都の桜に魅せられ、『フレデリック・カッセル』のカッセルさんが桜のボンボンショコラを生み出したのは、もう数年前のこと。それから毎年桜スイーツを出していて、この春は桜のパリブレストや焼き菓子をリリース。実は塩漬け桜葉のバニラやスパイスみたいな香りには、フランス菓子で使われるトンカ豆と同じ香りの成分があるから(実際香りが似ているし)、フランス人にも取り入れやすいのだとか。しかもカッセルさん、桜餡まで巧みに使い、甘じょっぱく、和の香りと気品をまとったフランス菓子に仕上げている。言うまでもなく、お花見のお供に最高です。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
 
パレスホテル東京 ペストリーショップ『Sweets&Deli』
東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京B1 ☎03・3211・5315 10:00~20:00 無休

フレデリック・カッセル
東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越B2 ☎03・3562・1111(代表) 不定休(銀座三越の休みに準ずる)


写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico