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FOOD NEWS vol.76 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『bistro-confl.(コンフル)』のバヴェットステーキ、マンガリッツァポーク肩ロースのグリルと、焼き野菜

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.76
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『bistro-confl.(コンフル)』のバヴェットステーキ、マンガリッツァポーク肩ロースのグリルと、焼き野菜
赤身の牛肉は“水のように”のど越しの良いしっとり焼き。逆に豚は表面に少しカリカリ香ばしさを。「塊で焼いたほうが絶対おいしい」と田中シェフ。写真で3~4名分。肉と野菜で¥5,400前後。
赤身の牛肉は“水のように”のど越しの良いしっとり焼き。逆に豚は表面に少しカリカリ香ばしさを。「塊で焼いたほうが絶対おいしい」と田中シェフ。写真で3~4名分。肉と野菜で¥5,400前後。
 

オーナーの倉田俊輔さんが駒沢大学駅の裏に店を構えて8年目。私にとっては実家から近いので家族で来たり、駒沢公園でランニングの後に寄ったりできる、身近な頼れる存在だ。店名やシェフが変わり、試行錯誤はあったけれど、どこか落ち着く。それは、その佇まいとゆったりした店の造り、倉田さんのクールなもてなしにある。この夏、久しぶりに伺ったら、その倉田さんがウレシそうに「今がいちばんやりたいことができている」と言い切った。カウンターの中では、見るからにグルマン(おいしいものが大好きな大食漢)な田中郷介新シェフが野菜や肉と格闘している。そして出された料理は“盛り付けに凝るより、食べて間違いなくウマイ料理”。なるほど、フランスの3ツ星や東京でもワイン通が通うマニアな店で腕を買われてきたシェフだ。見事な火入れと、味わってわかる素材の良さ。このボリュームでも後味すっきり。倉田さんのワインのチョイスにもますます熱がこもる(自然派を中心にグラスは約10種)。さらにシェフからの挑戦状が…。「メニューには書いていませんが肉を食べてもまだ小腹がすいているという方にはオムライスもあるんですよ」。何それ! そんな裏メニューがあるなんて、通わなくっちゃ!

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
bistro-confl.bistro-confl.
東京都世田谷区上馬4-3-15 ☎03・3419・7233 11:30~14:00(LO)、18:00~22:00(LO) 火曜休 予約可 ワインはグラス¥850~。


写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子