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名古屋流貯蓄術で 貯まるからだに 2

〔Hanako/Money〕
お金は貯めたら、増やすもの。貯めて満足しているようでは、今の時代、ダメなんです。
教わった人
堀川 静/ライター
堀川 静さん/ライター
「宵越しの銭は持たない」ことを美徳だなどと言っていたら本気で引かれた経験を踏まえ、堅実で美しい貯蓄家を目指す。
教えてくれた人
山口京子さん
山口京子さん/ファイナンシャルプランナー
名古屋人流貯蓄術による家計管理専門家。『嫁入り前のお金の作法』『お金持ち名古屋人八つの習慣』など著書多数。


 
金融機関の口座に預けるだけではお金は増えない。ポケットのビスケットは叩けば増えたが、口座に入れたお金は投資で増やそう。そのときのポイントは、保険や投資信託、外貨預金などあらゆる投資商品を分散して持つこと。そうすることでリスクも下げられる。
分散投資が基本!金融機関の口座に預けるだけではお金は増えない。ポケットのビスケットは叩けば増えたが、口座に入れたお金は投資で増やそう。そのときのポイントは、保険や投資信託、外貨預金などあらゆる投資商品を分散して持つこと。そうすることでリスクも下げられる。
食材も服もなんでも、買い物リストを作ってからお買い物すること。そして買い物リストにないものを買ったらほかのものは消す! ひと月で使えるお金にも収納にも限界があります。新聞や雑誌、携帯の通話料など毎月自動で引き落とされるものは見直してみる価値あり。今こそ断捨離!
常にムダをチェック。食材も服もなんでも、買い物リストを作ってからお買い物すること。そして買い物リストにないものを買ったらほかのものは消す! ひと月で使えるお金にも収納にも限界があります。新聞や雑誌、携帯の通話料など毎月自動で引き落とされるものは見直してみる価値あり。今こそ断捨離!


1分で分かるQ&A
Q.なんでお金を増やす必要があるの?
A. 老後にかかるお金は少なく見積もっても3000万円。じわじわ感じるインフレの波や崩壊したといわれる終身雇用制度を考えても増やせるものなら増やしておくのがベター。
Q.積立定期預金って?
A. 資金をより計画的に貯めることが目的の定期預金。通常の定期預金が元金を一括して払い込むのに対し積立定期預金は毎月一定額の元金を自動的に積み立てることが可能。
Q.個人型401Kって何?
A. 豊かな老後を送りたい人のための自己責任型年金制度。掛金が全額所得控除になる上、資産運用利益も非課税になるので、節税をしながら手堅く年金作りすることができる。


 

山口 本気でお金を貯めたいなら、口座は3つ持つのがおすすめです。
堀川 どう使い分けるんですか?
山口 使う口座、貯める口座、増やす口座に分けるんです。銀行にただ預けておけばお金が増える時代は終わりました。バブルの頃は10年で貯金残高が倍になったんですけどね、今は貯金を2倍にしようと思ったら3600年かかります。
堀川 死んじゃいますね。
山口 そう、不可能なんです。ATM手数料を考えたら預けているだけで目減りしますから。手数料って100万円預けてたときの利息より多いんです。貯めることだって難しい。だから3つに分けるのです。使う口座は普通預金に。預ける額は生活費の3カ月分までと決めてください。
堀川 それ以上は入れちゃいけないんですか?
山口 ここに多めに入れると油断して使い過ぎちゃうのが人間なのです。
堀川 なるほど、御意。
山口 そして2つ目。貯めるお金は定期預金に入れましょう。ここには5年以内に使うお金を入れ、それ以上のお金は増やす口座に。お金のない人ほど積極的に運用の力を借りないと老後が大変です。投資商品を利用して自動的に貯まる仕組みを作るんです。このときのポイントは分散して持つこと。私は積立定期預金や個人型401K、金とプラチナの積み立てに投資信託、貯まるタイプの保険をいくつか組み合わせています。日々のやりくりで、使う口座から順にいっぱいにしていきましょう。

お金を貯めて増やすための山口さんの金言集。マネー・リテラシーを上げたい女子、必読です。
お金を貯めて増やすための山口さんの金言集。マネー・リテラシーを上げたい女子、必読です。


 
教えて! 山口さん
お金が貯まる体質になるための日々の習慣ってなんですか? ポイントを教えてください。
携帯電話のプランの見直しは必須。日進月歩で変わっていますから、こまめにチェックしてください。固定電話にかけることが多い人は050プラスを利用するのもいいと思います。Wi-Fiなど通信料の見直しは大きな収穫があるはず。それと毎月必ずやるべきなのはクレジットの明細確認。その中から定期購入しているものや更新し続けている会員費など見直してみましょう。また、安いという理由だけで買うのはダメ、絶対! 実質無駄になっているもののほうが多いはずです。週に1回冷蔵庫を空っぽにする日を設けるのも◎ 余計な買い物が減ります。1カ月の生活費から残ったお金を貯金に回すのではなく、給与が入ったらまずその1割は即口座に入れることを肝に銘じて!


photo: Yuko Moriyama illustration: Yurikov Kawahiro text: Shizuka Horikawa
Hanako1088号「Club Hanako」掲載