マガジンワールド

LINEスタンプでひと儲け!

〔Hanako/Money〕
もうLINEなしじゃ生きてけない!? スタンプは買って使うだけよりも、つくって儲けるほうがおもしろい。
レプラホーンのデザイナー・小井沼海里さんの作業風景を見学。か、かわいい。
レプラホーンのデザイナー・小井沼海里さんの作業風景を見学。か、かわいい。

堀川:なにやら今LINEスタンプが儲かると聞いてやってきたのですが。
桑島:はい、当社はシステム開発をメインにしている会社なのですが、今年からLINEスタンプをつくる事業部を新たに設けました。
堀川:会社の一業務にするほどとは。そんなに、ですか?(にやり)
桑島:スタンプが一つ売れるごとの儲けは、クリエイターズスタンプの場合、約31円程度なのですが、LINEの市場は今や世界ですからね。
堀川:世界!
桑島:アメリカ、香港、タイ、インドネシアと、LINEは今や日本だけのものではありません。スタンプは売れた個数に応じてつくった側にお金が入る仕組みになっているので、ヒットすればその売り上げは相当なもの。人気ランキング10位以内に入ると3000万円台の収入だって夢じゃありません。
堀川:なるほど。ちなみに、どういうスタンプが売れるのでしょう?
桑島:白くてまるくてふわふわしているかわいい系か、シュールで笑える系ですね。
堀川:確かに、自分で購入しているスタンプもそんな感じのものが多い気がします。けど、自分がつくるっていう発想はありませんでした。
桑島:元手ゼロ円で誰でもつくれますからね。
堀川:え、誰でも?
桑島:はい、LINEのIDさえ持っていれば、基本的に誰でも。不採用なしで簡単につくれるんですよ。つくって損することはないですね。

 



教わった人
堀川 静/ライター 堀川 静さん/ライター
有料アプリは余程のことがない限り買わないのにスタンプはほいほい買ってしまう種族。この連載でマネーリテラシーを上げようとしていたが……。
 
教えてくれた人
桑島 翔さん/レプラホーン 桑島 翔さん/レプラホーン
システムエンジニアとして活躍。現在趣味は映画観賞。発売中のスタンプにも映画ネタを盛り込んでいるが、誰も元ネタを知らない。
 


Draw a picture!プロ、アマチュア関係なく誰でも登録できるのがクリエイターズスタンプのおもしろさ。世界中で利用されているので、どこの国の誰に気に入ってもらえるか、つくってみなくちゃわからない!
Draw a picture! プロ、アマチュア関係なく誰でも登録できるのがクリエイターズスタンプのおもしろさ。世界中で利用されているので、どこの国の誰に気に入ってもらえるか、つくってみなくちゃわからない!
Make a money!出来上がったスタンプはLINE規定に則って売れた分だけつくり手にお金が入るシステム。売れるスタンプをつくることもそうだけど、売れるためにスタンプを使ってまわりにPRすることも重要。
Make a money! 出来上がったスタンプはLINE規定に則って売れた分だけつくり手にお金が入るシステム。売れるスタンプをつくることもそうだけど、売れるためにスタンプを使ってまわりにPRすることも重要。
1分で分かるQ&A
 

Q 今さら聞けない、LINEとは?

A 日本国内はもちろん海外からでも通話やメールが24時間無料でできるコミュニケーションアプリ。その認知と人気は世界52カ国でダウンロード数1位を記録するほど。
 

Q クリエイターズスタンプって?

A アニメのキャラクターなどすでに登録商標されているLINEスタンプに対し、素人でも気軽につくれるのがクリエイターズスタンプの特徴。価格もLINEスタンプの半額。
 

Q スタンプの登録方法は?

A LINEクリエイターズマーケットのサイトからLINEのアカウント情報とパスワードを入力。クリエイターとして登録が完了したら、新規登録からスタンプ情報を入力。


 
教えて、北澤さん
クリエイターズスタンプ、どうやってつくればいいですか? 売れるスタンプつくりたいです。
まずはネタ出しですね。ターゲットを絞り汎用性を意識するのがいいと思います。日常で使いやすいスタンプが売れますからね。特定の団体を想起させるものや暴力性の強いものなどはNG。仮に審査にひっかかってリジェクトされても理由を教えてもらえるので大丈夫。そこの箇所だけ修正し、再度申請すればOKです。絵のうまい下手はまったく関係ありません。とにかく、まずイラストを描いてみることですね。
レプラホーン株式会社リリース作品。左「ハダカポネ」、右「忍者お豆」。LINEスタンプショップで買える。
レプラホーン株式会社リリース作品。左「ハダカポネ」、右「忍者お豆」。LINEスタンプショップで買える。
 


photo: Yuko Moriyama text: Shizuka Horikawa illustration: Yurikov Kawahiro
Hanako1096号「Club Hanako」掲載