マガジンワールド

何より手堅い投資が、自己投資。

〔Hanako/Money〕
お金は使えばなくなるけど、使えば使うほど、よくなるもの、それが脳。
金融知識のみならず働く女子へのアドバイスもたっぷり。星野さんの著書絶賛発売中です。
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星野:私、もともと普通のOLだったんです。まとまったお金が入ると、すぐ海外に行っちゃう浪費家で、時間外ATMの手数料なんて気にしたこともなかったし、まったく貯金もできませんでした。
堀川:急に親近感が湧いてきました。
星野:それが前回お話しした通りユダヤ人と結婚して変わったわけです。
堀川:今や、資産6億円ですもんね。
星野:ユダヤ人の元夫は倹約家で、家賃(当時7万)の支払いも含めて、月10万で生活しなきゃいけなくて。
堀川:どう考えても不可能ですよね。
星野:ですけど、はじめてみると意外と楽しめたんですよね。そんな生活費じゃいいお肉なんて買えないので、鶏むね肉とかをスーパーの閉店間際にさらに半額とかで買ったり。
堀川:泣けてきます。
星野:パサパサの安いお肉も、オリーブオイルやマヨネーズと和えておいしく調理できることを覚えたりね。
堀川:いい奥さん!
星野:そして倹約と同時に彼から投資することの重要性を学んだんです。
堀川:そこから投資を?
星野:金融投資もそうなんですが、まず自己投資。どうせお金を使うなら自分への投資になるような使い方をしたいと思うようになったんです。それでまずいろんな講座やセミナーに行くようにしました。そこであらゆるお話を聞き、アドバイスを受け、さらに勉強して、自分を高めました。そして働いて貯めた資金を元に金融投資をしてみたら大成功。こんなふうに本を出すまでになれたんです。


 
教わった人
堀川 静/ライター 堀川 静さん/ライター
「宵越しの銭は持たない」ことを美徳だなどと言っていた自分とは先日決別。清く賢く美しい投資家を目指す。マネーリテラシー上げたい女子。
 
教えてくれた人
星野陽子さん/翻訳家、作家 星野陽子さん/翻訳家、作家
外資系メーカーやシティバンク勤務を経てフリーの特許翻訳家として活躍。ユダヤ人的思考を得てから貯金や投資をはじめ、資産6億円をつかむ。
 


時は金なり、脳も金なり。お金は使えば使うほど減りますが、脳は使えば使うほどよくなります。稼ぐ方法を知り、その術を持っていればお金を失っても怖くない! 自己投資で稼げる脳をつくりましょう。
時は金なり、脳も金なり。お金は使えば使うほど減りますが、脳は使えば使うほどよくなります。稼ぐ方法を知り、その術を持っていればお金を失っても怖くない! 自己投資で稼げる脳をつくりましょう。
千里の道も一歩から。闇雲に自己投資を意識してもだめ。目指す自分を思い描き、自分の目標をある程度定めてから前に進みましょう。自己投資の重要性を認識すれば金融投資も必然的に意識するとか。
千里の道も一歩から。闇雲に自己投資を意識してもだめ。目指す自分を思い描き、自分の目標をある程度定めてから前に進みましょう。自己投資の重要性を認識すれば金融投資も必然的に意識するとか。
1分で分かるQ&A
 

Q ユダヤ人が頭脳に投資する理由は?

A 差別や迫害を受け、2000年以上もの長い間自国を持たずにその歴史を重ねてきたユダヤ人。彼らは生きる手段として国や財産を所有する代わりに知恵を備えてきたのです。
 

Q ウォーレン・バフェットってどなた?

A アメリカの著名な投資家で資産家。彼の名言として、「お金持ちになるためには2つのルールを守りなさい。ルール1、絶対にお金を損しないこと。ルール2、絶対にルール1を忘れないこと」というのが有名。
 

Q 自己投資ってたとえば?

A 自己実現のための投資。まずは「大きな目標を持ち、野心を持つこと」と、星野さん。「セミナーや講座に参加するのはもちろん、これからの時代、語学は絶対的武器ですね」


 
教えて! 星野さん
まず何に投資すべきですか? 迷える私たちに教えてください、星野さん。
倹約生活もそれはそれで楽しいのですが、今あるお金の範囲内でやりくりするより、可能な限りその範囲を大きくするほうがいいですよね? それで私は翻訳の仕事をはじめたんです。三流短大の英文科卒の私に大した語学力があったわけではないのですが、子どもがいたのでただただ必死でした。切羽詰まっていたからできたのかもしれませんね。吐き気がするくらい夜も眠らずひたすら働きました。その後フリーの翻訳家になり、翻訳で稼いだお金を元手に投資をはじめたんです。投資はギャンブルではないと思っているので、ウォーレン・バフェットの言葉にもあるように、なるべく損しない手堅い投資をしています。そして、資産6億円をつかむまでに至ったんです。向上心を持ち、自己投資を怠らなければ、きっと道は開けてきますよ。
 


photo: Tomoo Ogawa text: Shizuka Horikawa illustration: Yurikov Kawahiro
Hanako1093号「Club Hanako」掲載