「プチメック」最新店はコッペパンサンドが主役! Le Petitmec OMAKE
〔Hanako/News/Gourmet WEST/京都・西洞院六角〕

今出川を皮切りに、御池、新宿、渋谷、京都大丸と、それぞれ異なる切り口で展開してきたパン屋さん「ル・プチメック」。店主・西山逸成さんが最新店の軸に選んだのはコッペパン。「今まで絶対作らなかったものを作ろうと。コッペパンだから値段は安くあるべきだし、なるべく普通にシンプルに」。焼きそばやナポリタンを挟んだ惣菜パン、ホイップと果物のフルーツサンドなど9種類のサンドと、揚げパンがそろう。想像以上のレトロな顔ぶれも、素朴なコッペパンは香ばしく上質な味わい。チョコはクーベルチュールを使い、生クリームも毎日ホイップしたものを使うなど、探究心で作られたパンは、どれもさすがと思わせる。
あえてオマケのような1坪を切る空間は「ご近所さんに気軽に来てほしい」から。コッペパンのほかは、ロールパンサンドと京都では初の普通サイズの食パンが定番。ドーナツなどほかの店舗に並ぶパンが気まぐれのように並ぶ。注目せずにはいられない新展開だ。
[カジュアル度]
扉はガラス仕立てで、工房の中で作業する様子も垣間見える。パン作りの雰囲気を感じながら買うことができる、既存店とは異なる空間が新鮮だ。
[自腹度]
「コッペパンなんだから高かったらおかしいでしょ」と西山さん。揚げパンなら100円と小学生でもおこづかいで買える値段設定も魅力のひとつ。
[誰と行く?]
工房に併設された小さな店舗は3人も入れば一杯の極小空間。「うちを知らないご近所さんが、ここなんやろ?と来てくれたらいいな」と西山さん。

Le Petitmec OMAKE
京都市中京区池須町418-1 1F(西洞院六角下ル) ☎075・255・1187 9:00~19:00 不定休/キャベツとソーセージを挟み、チーズをのせて焼き上げたホットドッグだけはフランス風。
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photo: Kunihiro Fukumori text: Mako Yamato
Hanako1088号「Club Hanako」掲載