Money : 株主優待生活のススメ Part1
株主優待生活のススメ Part1
投資の魅力はお金儲けだけじゃない!?
各メディアで話題の株主優待生活を実践する桐谷広人さんのお宅に突撃!!
● 教わる人
ライター
堀川 静さん
「宵越しの銭は持たない」ことを美徳とし、主に霞を食べて生きてきた独身34歳。だが、この企画を機に心機一転。よりHappyな人生を夢みて、手堅く賢い投資家を目指す。
● 教えてくれた人
将棋棋士・投資家
桐谷広人さん
将棋指導のために通った大手金融会社との“つきあい”で株式投資を始める。最近では映画評論家としても活躍。著書に『桐谷さんが教えるはじめての株主優待』。
1分で分かるQ&A
●Q.株主優待とは?
A.企業から株主へ、食料品やオリジナルグッズ、割引券や優待券などその企業に関連する商品を提供するのが株主優待。基本的に日本独自の制度とされ世界では稀だが、アメリカ企業でいうとスターバックスも株式優待がある。
●Q.何がもらえるの?
A.食料会社の株主優待では、お米や飲料水、お肉にお魚、お菓子にお酒、野菜に果物……と、ありとあらゆる食材が定期的に届けられる。自社製品が基本だが本社が地方にある場合、その土地の名産などがもらえることも。
●Q.食料品のほかには?
A.たとえば、写真スタジオなら写真撮影券、化粧品会社なら化粧品、100円ショップなら商品詰め合わせ、遊園地なら1デイパスポート、スーパーならお買い物券と、その企業の関連商品ならほぼなんでも、優待として提供される。
桐谷さんのお宅に訪問! 玄関に一歩踏み入ると……。
堀川 すごいダンボールの山! これ全部株主優待ですか?
桐谷 はい。これは年2回送られてくるコカ・コーラの微糖の缶コーヒーです。眠気覚ましにちょうどいいので、けっこうお気に入りです。あれ、このコシヒカリはどこのだったかな?
堀川 もうお買い物に行く必要ないんじゃないですか?
桐谷 いや、行きますよ。買い物にも株主優待券が使えますから。
堀川 さすが! けど桐谷さんが株主優待にハマったきっかけは何だったんですか?
桐谷 私は昭和59年から株を始めましてね、バブルで1億円儲けました。当時は土地と株は永遠に上がるような気になっていたんですが、そこでバブルが崩壊したわけです。世の中終わりかと思いましたよ。
堀川 おお……。
桐谷 それからしばらくお休みしていたんですが、1年ぐらいすると心の傷も癒えてきて、また始めちゃったわけですね。
堀川 (笑)。人間は忘れる生き物といいますからね。
桐谷 そしてまたサブプライムローンからのリーマン・ショックで大損したわけです。
堀川 ああ……。
桐谷 それから、優待で楽しく暮らそうと切り替えたわけです。
堀川 なるほど。→次号につづく
桐谷 はい。これは年2回送られてくるコカ・コーラの微糖の缶コーヒーです。眠気覚ましにちょうどいいので、けっこうお気に入りです。あれ、このコシヒカリはどこのだったかな?
堀川 もうお買い物に行く必要ないんじゃないですか?
桐谷 いや、行きますよ。買い物にも株主優待券が使えますから。
堀川 さすが! けど桐谷さんが株主優待にハマったきっかけは何だったんですか?
桐谷 私は昭和59年から株を始めましてね、バブルで1億円儲けました。当時は土地と株は永遠に上がるような気になっていたんですが、そこでバブルが崩壊したわけです。世の中終わりかと思いましたよ。
堀川 おお……。
桐谷 それからしばらくお休みしていたんですが、1年ぐらいすると心の傷も癒えてきて、また始めちゃったわけですね。
堀川 (笑)。人間は忘れる生き物といいますからね。
桐谷 そしてまたサブプライムローンからのリーマン・ショックで大損したわけです。
堀川 ああ……。
桐谷 それから、優待で楽しく暮らそうと切り替えたわけです。
堀川 なるほど。→次号につづく
株主優待の法則
●株主優待生活って?
各メディアを通し、桐谷さんが世に知らしめた投資のもう一つの楽しみ方あるいは、新たなライフスタイル。株式投資で天国と地獄を見た桐谷さんがついにたどり着いた“人間万事塞翁が馬”的新たな投資生活のこと。
●株主優待はいつもらえるの?
株式会社が、一定数以上の自社の株式を権利確定日に保有していた株主に対して与えるのが株主優待。多くの場合、中間決算と期末決算の2回に分けて配当されるが、年1回の期末だけという企業もあるので前もってチェックしておくのが賢明。
●最小単位で持つのが◎!
持っている株数に応じて優待内容がよくなることもあるが、基本的に投資金額に対してお得度が高いのは株式を最小単位で持つこと。これも株主優待が小額投資家にとっての魅力的な制度といわれる理由の一つ。非課税というのも◎
photo:Yasuhide Azuma text:Shizuka Horikawa