手堅く預金しつつ、一攫千金を狙う。
〔Hanako/Money〕
お金は貯めたら、増やすもの。貯めて満足しているようでは、今の時代、ダメなんです。
堀川 宝くじが付いている定期預金って、思えばなかなか斬新ですよね。
岩崎 はい。今でこそ特典がついた金融商品はたくさんありますが、当時は画期的でした。
堀川 なぜそんなサービスを?
岩崎 ジャンボ宝くじ付き定期預金ができたのは今から約16年前の1999年。当時ペイオフが話題になって、みなさん資産を分散して預金するようになったんですね。で、その受け皿として提案したのがジャンボ宝くじ付き定期預金だったんです。
堀川 なるほど。
岩崎 利息に期待していた時代が終わり、金利以外に楽しみやワクワクを提供したいとの思いからでした。
堀川 なんと素晴らしい顧客愛。
岩崎 毎回、ジャンボ宝くじは発売初日に西銀座チャンスセンターで購入し、その後その日のうちに三嶋大社で当選祈願しています。
堀川 え、日本一行列のできる売り場ですよね。しかもご祈願まで。大変な手間をかけているんですね。
岩崎 私どもとしましても、お客様に当選していただきたいですからね。
堀川 金利を上げるよりもコストがかかりそうですが。
岩崎 宝くじ付き定期預金に関しては支店をネット上に置くなどしてコストを削減し、お客様に還元できる仕組みづくりをしています。当社のドリームダイレクト支店は日本で最初のネット銀行でもあるんですよ。
堀川 なんと。
岩崎 すべてはお客様のためです♡
教わった人
堀川 静さん/ライター
堀川 静さん/ライター
「宵越しの銭は持たない」ことを美徳だなどと言っていた自分とは先日決別。清く賢く美しい投資家を目指す。マネーリテラシー上げたい女子。
教えてくれた人
岩崎友紀さん/スルガ銀行
岩崎友紀さん/スルガ銀行
大学卒業後同社に就職。セントラル支店の窓口勤務、営業を経て現在はインターネット支店にて企画を担当。マネーリテラシー上級女子。
●1分で分かるQ&A
Q.ジャンボ宝くじ付き定期預金とは?
A. 預入期間3年の変動金利型定期預金。半年ごとに利率見直しがある。預金の利息に加え、預入額に応じた枚数の宝くじが年に3回自宅に送られてくるタイプの定期預金。現在いくつかの銀行が提供しているサービスだが、元祖はスルガ銀行。
Q.実績はどうなの?
A. スルガ銀行のジャンボ宝くじ付き定期預金ではこれまでに11人の億万長者を輩出。10万円以上の当選者はなんと1305人。
Q.ペイオフって?
A. 金融機関が経営破綻した場合の保証制度。一機関につき1000万円までの預金と利益が保護される。ということは、すなわちそれ以上は保証されないということでもある。
●教えて! 岩崎さん
ジャンボ宝くじ付き定期預金に並々ならないこだわりがあるとお聞きしました。
発売初日、高額当選者を多く輩出していることで全国的に有名な西銀座チャンスセンターで購入すること。そしてその後、その日のうちに三嶋大社に当選祈願すること。まずその二つは譲れない大きなこだわりですね。これはジャンボ宝くじ付き定期預金を発売した当時からずっと継続していることです。さらに、お客様にすみやかに現物をお届けさせていただくということもこだわりの一つ。今は当社以外にも宝くじ付き預金を提供している機関がいくつかありますが、くじの現物をお届けしているところは少なく、番号通知だけだったりするんです。けど当社は必ず現物をお送りします。しかもバラや連番など、いくつかのコースからお選びいただけるようにしているんですよ。
photo: Tomoo Ogawa text: Shizuka Horikawai llustration: Yurikov Kawahiro
Hanako1089号「Club Hanako」掲載