トップシェフが手がける“パリの味”をショッピング。
〔Hanako/News/Shopping〕
パリで多くの美食家から支持を集めるブーランジェリー「デュ・パン・エ・デジデ」。オーナーブーランジェ、クリストフ・ヴァスールによる海外初進出店には、甘くてしあわせな香りがあふれています。
現在、パリには1300ものブーランジェリーがあるといわれている。フランス全土でみると、その数はなんと3万3000軒。世界有数の“パン大国”で、多くの美食家やガストロノミー・レストランのシェフから支持を集めるのが、クリストフ・ヴァスールが手がける「デュ・パン・エ・デジデ」。フランスでもっとも影響力があるといわれるガイド本『ゴー・エ・ミヨ』の2008年度版ではベストブーランジェを受賞。星の数ほどあるブーランジェリーのトップに君臨したスターシェフによるヴィエノワズリー専門店「RITUEL par Christophe Vasseur」が、この8月、自由が丘にオープン。
ヴィエノワズリーは、朝食やおやつの時間にフランスで習慣的に食べられているパンのこと。クロワッサンやパン・オ・ショコラなど、甘くてしあわせな味はパリっ子の生活になくてはならないもの。それだけに、ここが“世界初”のヴィエノワズリー専門店というのは、少し意外かもしれない。20世紀の初頭に生まれた伝統的なブーランジェリーの味を再現すべく、すべての工程を1日半以上かけて手作業で行うのがこだわり。パリでも人気のクロワッサンやエスカルゴのほかにニフレットやショコラティンなど、ラインナップは常時5種。レシピやテクニックは本店と同様に、小麦や牛乳などは、自ら実際に現地に足を運び、厳選した国産ものを使用している。
日本限定のマングー・ヴァニーユをはじめとしたヴィエノワズリーのやさしい甘さに心が癒されます。
〔Service〕
クリストフ氏を代表するヴィエノワズリー、エスカルゴのカーブをモチーフにデザインされた店内。ヴィエノワズリーが焼きあがるまでの製造工程をガラス越しに見学できる。イートインも可能で、ドリンクは環境に配慮した瓶入りの国産ジュースのみを提供する。
RITUEL par Christophe Vasseur 自由が丘
リチュエル パー クリストフ・ヴァスール じゆうがおか
目黒区自由が丘2-9-17 1F ☎03・5731・8041 10:00(土日祝9:30)~20:00 無休
photo: Kasane Nogawa text: Keiko Kodera
Hanako1095号「Club Hanako」掲載