東京ステーションホテルのバーでカクテルコンペティションに参加!
〔Hanako/Study〕
まもなく開業100周年の東京ステーションホテル。それを記念した100周年記念カクテルを決める、カクテルコンペに参加してきました。
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[ 教えた人 ]
室圭司郎さん/バーテンダー(写真左)
カメリアのキャプテンを務め、バーテンダー歴10年。練習や試作で酔ってしまう、なんて少し羨ましい(?)悩みも。
[ 教わった人 ]
西村佳芳子さん/ライター(写真右)
お酒は好きだけど、バーは初心者。今回はちょっぴり背伸びして大人の世界を体験します。
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この11月2日に開業100周年を迎える東京ステーションホテル。今回は、ホテル内のバー2店で行われている、カクテルコンペティションに参加!
このコンペ、開業100周年記念カクテルを決めるもので、社内選考を勝ち抜いた3つの候補カクテル全てを飲み比べると、お気に入りの1つに投票できるのです。開催期間中に販売数と得票数が最も多かったものが、ホテル初のシグネチャーカクテルに決定します。
ホテルのバーというだけでテンションが高めな西村さん。バー&カフェ「カメリア」のバーテンダー川室さんの美しい手さばきに惚れ惚れ。「手の動きを洗練させていくのがバーテンダーの務めなんですよ」。日々の練習は筋肉痛や腱鞘炎との戦いなんだそう…!
ホテル従業員のバーテンダー経験者12人が考案した中から選ばれたのは「1915」「Clematis」「One Whi
te TSH」の3種。味や見た目の美しさだけでなく、ポイントとなったのは、カクテルに込められたストーリー。100周年を記念するにふさわしい物語が添えられていることが、重要なんです。
キャンペーンのカクテルを頼むと、そのカクテルをイメージした缶バッジがもらえます。「カクテルを上から見たイメージなんですね、かわいい!」。3つのカクテルを堪能すると、投票券をゲット。西村さんも「それぞれ、考えたバーテンダーさんの思いも伝わってくるから、選ぶのが難しいですね」と、悩んだ末に投票していました。果たして、どのカクテルが1位になるのでしょうか……結果が楽しみですね!
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NOMINATED COCKTAILS
候補カクテルはこちら!
「One White TSH」
ルーキー考案の、直球カクテル。
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“白”い桃リキュールをメインに使用し、そこへザクロシロップを“一”つ加え、“百”周年を表現。さらに、百を訓読みすると“もも”だから、桃リキュールをメインにした遊び心あるカクテルだ。TSHというのは、T(東京)S(ステーション)H(ホテル)という意味のほかに、大正・昭和・平成を見守ってきたというホテルの歴史も含む、大事なキーワード。バーテンダー歴2年目のルーキーが考案した、なんて聞くと応援したくなる!?
POINT
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初めは混ぜずにそのままいただく。リキュールとシロップを混ぜたら、味の変化も、色の変化も楽しもう。
「Clematis」
エキゾチックで大人な味わい。
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クレマチスとは、駅舎のレリーフのモチーフにもなっている花のこと。花言葉は「旅人の喜び」。東京駅から旅立つ人々を見守るシンボルなのだ。ジンをベースにして、甘さと辛さのバランスを調え、キリッとした味わいに仕上げている。バイオレットリキュールを使用し、クレマチスの紫色とエキゾチックさも演出。カクテルの色を綺麗に作り出すことも、バーテンダーの腕の見せどころなのだ。
POINT
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気分や好みを伝えて注文するのもバーの醍醐味。お客さんとの会話は、バーテンダーも楽しみなんだそう。
「1915」
すっきりとした甘さの正統派。
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「この先も幸せの物語を紡ぐホテルになるように」との思いを込めて、ホテル開業年の1915年をネーミング。JR東日本が展開する会員制サービス「大人の休日倶楽部」オリジナルで仕込んだ日本酒をベースに、ココナッツリキュールが効いていて、後に引かない甘さが特徴。ホテルカラーをイメージした濃藍色に、レモンとライムを削ったピールを浮かべて、目にも鮮やか。3つの中では一番アルコール度数が低い。
POINT
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レモンの皮をグラスに入れる手つきは、まるでマジックを見ているようで見とれてしまう。
【Campaign】
東京ステーションホテル 開業100周年記念 カクテルコンペティション
東京ステーションホテル 開業100周年記念 カクテルコンペティション
期間内に3カクテル全てを飲んで、好みの一杯に投票する、お客様参加型のイベント。「カメリア」と「オーク」で、10月25日まで開催。11月1日に開催する、「100周年記念スペシャルイベント“fromTokyo, Marunouchi”」にて最終決戦が行われる。投票者には11月2日以降に利用可能な「ホテル100周年記念カクテル ワンドリンク券」をプレゼント。
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バー&カフェ「カメリア」
Bar & Café 「Camellia」
☎03・5220・1951 | バー&カフェ
千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル2F 11:30〜24:00(23:30LO)/バーの趣がありながら、カフェのカジュアルさもそなえる、Hanako世代にも訪れやすい雰囲気。
千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル2F 11:30〜24:00(23:30LO)/バーの趣がありながら、カフェのカジュアルさもそなえる、Hanako世代にも訪れやすい雰囲気。
photo: Makiko Nawa text: Kahoko Nishimura
Hanako1096号「Club Hanako」掲載