Club Hanako : Gourmet おでん二毛作
〔京成立石〕
昼酒にも挑戦したくなる! 清く、オープンな下町酒場。
酒場タウン・京成立石の「おでん二毛作」が今年3月にリニューアル。元は「丸忠蒲鉾店」の3代目が、その一角でおでんをつまみに飲ませる場をと、こぢんまりと始めた店。小さなスペースを活かしたユニークな店造りと純米酒も自然派ワインもそろう酒のセレクトで瞬く間に界隈屈指の人気を集め、立石の名を若い世代に浸透させた。
大衆酒場やもつ焼き屋の老舗が立ち並ぶ仲見世通りから、京成線の線路沿いに移転した新店は、白木のL字カウンターを囲むすがすがしくオープンな雰囲気。おでんは昆布とかつおベースのだしを一から見直し、日本酒やワインのじんわりやさしい旨味といっそう寄り添う味に。さつま揚げなどのおでん種も、店で手作りし、鮮魚の刺身や野菜料理など、季節を感じる一品料理もさらに充実。作家ものの器を取り入れるなど、狭い店ではできなかった表現を取り入れつつ、1杯1品から寄れる気軽さはそのまま。女性のひとり酒場飲みデビューにもぴったりな1軒だ。
[カジュアル度]
若い店主が作った次代の大衆酒場。地元に暮らす人から日本酒好き、ワイン好きと客層も幅広い。ふだん着で、肩の力を抜いて美酒にリラックス。
[自腹度]
ちょい飲みもがっつり飲みもOK。しっかり食べて飲んで3000円が目安。おでん1品100円~、グラスワイン450円~、日本酒1合750円~。
[誰と行く?]
L字のカウンター中心なので、1人でふらりと立ち寄れる。奥には~4名のボックス席もあり、仲間とワイワイ盛り上がるのも楽しい。
おでん二毛作
葛飾区立石1-14-4 ☎03・3694・2039 14:00(土12:00)~21:00 日、第3月休/主の日高寿博さんがカウンターに立つ。日中は自然光が差し込み昼酒も気持ちいい。
佐々木ケイ/専門誌、ライフスタイル誌などでレストラン記事を執筆。年間で取材する店は200軒以上。
photo: Tomo Ishiwatari text: Kei Sasaki