From Editors 2 No. 815 衝動買いから始まる料理がある。
From Editors 2
衝動買いから始まる料理がある。
突然ですが、みなさんが最後に包丁を握ったのはいつでしょう? さっき、昨日、一週間前、もしかして思い出せないほど前? いろんな方がいるかと思いますが、今号はリニューアル後初めてとなる料理の特集、「シティボーイのクッキング入門」を収録。
とはいえ、いわゆる普通料理レシピとは、ちょっとだけ違う。ページを見ると、文章だけ。レシピ本によくあるような、分量の箇条書きなどがないのがわかってもらえると思います。しかも料理の特集なのに、ストーリー仕立て。もちろん、本文を読み込んでもらえば、そのページの料理は作り方がわかるようになっているので、ご安心を。
中身をちょっとだけ紹介すると、話は料理なんて全くしたことがなかった主人公が、とある包丁を衝動買いするところから始まります。それを機に、料理に挑戦するも、何かと作りすぎたり、実家に帰ったり、時に映画の中の「変態の殺し屋」に影響を受けたりしながら、いろんな料理を作っていく、全12話からなるビルドゥングス・ロマンとなっております。
実はこのストーリー、ちょっとだけ実話が含まれているのです。冒頭の包丁を買うところ、これはワタクシが、取材の時に見つけた包丁を、実際に衝動買いしたところに着想を得ています。実際に気に入った道具があると、やっぱり料理をしたくなるもんです。
最後に声を大にして言いたいことは、「料理って、楽しい!」
以上。
岩渕大介(本誌担当編集)