マガジンワールド

この秋、「ほしい服がないな〜」という人にこそ。 From Editors 2 No. 882

From Editors 2

この秋、「ほしい服がないな〜」という人にこそ。

あった? というくらい、あっという間だった短い夏が終わって、気づけば秋はもうすぐそこです。となれば、洋服も秋支度。シャツにセーター、スウェット、コート、それからチノパンにデニムに、帽子やマフラーも。そんなふうに、私たちに必要な服というのはいつも決まって同じです。それでも毎年、新しい服が欲しくなるのは、ベーシックなものの中にもちょっとした気分があるから。たとえばシャツなら、今年はスタンドカラーを着てみたいとか、ネルシャツならどんなチェックがいいだろう? とか。「いま着たい普通のもの」は毎年少しずつ変わっていって、それがファッションの面白いところだったりすると思うのです。そこで今回のポパイでは、先に挙げたような21種類のアイテムカテゴリーごとに、この秋の気分を考えてみることにしました。といっても、ただの服のカタログではありません。いいスウェットを探すために古着屋を巡る旅に出たり、〈ディセンダント〉〈WTAPS〉の西山徹さんにミリタリーとウェアの出会いを聞き、ロンドンでは365日チノパンしかはかない男を訪ね、ミラノのシャツ工場にお邪魔して、「TAKE IVY」の著者の一人、くろすとしゆきさんにはボタンダウンシャツが日本になかった時代の話を教えてもらったり。何が着たいか? だけじゃなくて、どうして着たいか? ということも含めて、いろいろな人にお話を伺いながら、じっくりと考えてみました。着たい服は、洋服屋さんの棚を眺めているときだけではなくて、映画を見ているときや、写真集を眺めているとき、服好きの先輩の話を聞いているときなんかにこそ、案外、見つかったりするものだと思います。そんな気分も一緒に、皆さんの着たい服が見つかる一冊になれば幸いです。

柳澤耕平(本誌担当編集)
 
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特集の冒頭では、日本にアイビーをもたらした一人であるくろすとしゆきさんに、日本のボタンダウンシャツ草創期のお話を聞いてきました。当然のように着ていたボタンダウンも、その歴史を知ると、また違った魅力を感じられる気がします。写真は取材のきっかけになった1984年刊行の「MEN‘S CLUB BOOKS 2」と、くろすさんの著書「アイビーの時代」。


ポパイ No. 882

CITY BOY'S ESSENTIALS

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