FOOD NEWS vol.22 chicoのお菓子な宝物 『GLACIEL(グラッシェル)』のカフェマエストロ。
- RESTAURANT _ 犬養裕美子
- GIFT _ 真野知子
- SWEETS _ chico
- NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.22
chicoのお菓子な宝物
『GLACIEL(グラッシェル)』のカフェマエストロ
まず驚くのはコーヒーのインパクト! こうばしく心をほぐす、淹れたてコーヒーのあの香りがふわっと溢れる。「カフェマエストロ」はイタリアでのジェラートコンクールで入賞したジェラートをアントルメ・グラッセ(アイスケーキ)にした秋の新作。江森宏之シェフは深煎りのイタリアンローストのなかでも、とりわけ旨味が強く味わい深い豆を使う。オーブンで再ローストしたらひと工夫。粉状に挽いたものと指で粗くつぶしたもの、わざと2種類の違う大きさにした豆を混ぜ、温かいミルクに入れて香りを移す。これを漉して使うけど、粉にした豆は漉されずに通るから、こくまろミルクにコーヒーのアロマがガツンと濃く、たまらなく心地いい!
冷たすぎると舌が味を感じにくいため、アイスは溶けかけが一番おいしい。そこで、江森シェフはパーツごとの口どけの順番、つまり味わいが訪れる順まで考える。コーヒーアイスがキューブ型なのも、空気に触れる面を増やし、いち早く溶けだすように。ちょっと常温において表面が艶めいてきたときが食べごろ。時間差の口どけで、コーヒー、バニラアイス、クルミやサブレのこうばしさが順に折り重なり、味わいがふくらんでいく。ドラマティックに深まるおいしさを、秋の夜長にごゆっくり。
冷たすぎると舌が味を感じにくいため、アイスは溶けかけが一番おいしい。そこで、江森シェフはパーツごとの口どけの順番、つまり味わいが訪れる順まで考える。コーヒーアイスがキューブ型なのも、空気に触れる面を増やし、いち早く溶けだすように。ちょっと常温において表面が艶めいてきたときが食べごろ。時間差の口どけで、コーヒー、バニラアイス、クルミやサブレのこうばしさが順に折り重なり、味わいがふくらんでいく。ドラマティックに深まるおいしさを、秋の夜長にごゆっくり。
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico