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FOOD NEWS vol.82 chicoのお菓子な宝物。『パレスホテル東京』『ザ・ペニンシュラ東京』『マンダリン オリエンタル 東京』のクリスマス焼き菓子

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.82
chicoのお菓子な宝物
『パレスホテル東京』『ザ・ペニンシュラ東京』『マンダリン オリエンタル 東京』のクリスマス焼き菓子
左・パレスホテル東京の「シュバルツ・シュトーレン」¥2,376(税込み。12/1~25)。中・ザ・ペニンシュラ東京の「ミンスパイ」1個¥371(~12/25)。右・マンダリン オリエンタル 東京の「レ・ビスキュイ・ド・ノエル」5種各1枚入り¥1,600(~12/25)。どれも予約が安心。
左・パレスホテル東京の「シュバルツ・シュトーレン」¥2,376(税込み。12/1~25)。中・ザ・ペニンシュラ東京の「ミンスパイ」1個¥371(~12/25)。右・マンダリン オリエンタル 東京の「レ・ビスキュイ・ド・ノエル」5種各1枚入り¥1,600(~12/25)。どれも予約が安心。
 
じわじわと日本でも馴染まれつつある、ヨーロッパ伝統のクリスマス焼き菓子。とりわけ世界の人々が集うホテルのものはワールドワイド! 『ザ・ペニンシュラ東京』ではイギリスのミンスパイを見つけた。さくホロ崩れる儚い生地に、香辛料が効いたドライフルーツとりんごがぎっしり。パイにりんごの水分が染みた部分がわずかにじゅわりとくるのも、ずるいくらいに心地いい。『マンダリン オリエンタル 東京』のクリスマスクッキーのセットは、スパイス香るベルギーの“スペキュロス”にスウェーデンの“ペッパーカーコ”etc…各国のクリスマスの幸せ満載。かわいさに躊躇しつつもかじれば、素材の風味が沸き立つように鮮やかだ。日本でもすっかりメジャーになったのが、ドライフルーツやナッツたっぷり、ドイツのシュトーレン。毎年3種を揃える『パレスホテル東京』の新作は、砂糖の白に黒が映える一本。ショコラ50%以上のガトーショコラ的濃厚生地に、洋酒に漬けて3か月熟成させたドライベリーの甘酸っぱさ。ギュッと詰まった旨味が、口にするとたちまちほどけだす。スパイスやドライフルーツをよく使うのは、冷蔵庫がない時代からの保存の知恵でもあるけれど、その醸す香りに満たされるとなんだか厳かな気分。煌びやかなクリスマスケーキもいいけれど、この幸福感はきっと、焼き菓子だからこそ。
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
 
パレスホテル東京 ペストリーショップ 「Sweets & Deli」
東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京B1 ☎03・3211・5315 10:00~20:00 無休

グルメショップ by マンダリンオリエンタル 東京
東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京1F ☎03・3270・8159 7:30~20:00(土・日・祝日9:00~19:00) 無休

ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ
東京都千代田区有楽町1-8-1 ザ・ペニンシュラ東京B1 ☎03・6270・2717 11:00~19:00 無休


写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico