マガジンワールド

だんだん言いたくなってくる、「ルッキングッド」。  From Editors 2 No. 876

From Editors 2

だんだん言いたくなってくる、「ルッキングッド」。

冬が寒かろうと暖かかろうと春はやって来るもので。同時にやっぱり新しい服が欲しくなります。今年の『POPEYE』の春夏ファッション企画の合言葉は「LOOKING GOOD」。まず第一に、「LOOKING GOOD」って何やねん、という話かもしれません。ちなみに読み方は「ルッキングッド」。で、試しにこれをGoogle翻訳の検索窓に放り込んでみると、「格好いい」という身も蓋もない日本語に変換されました。

直訳すると、「見た目がいい」ということでして、でも普通の「格好いい」と違うのは、少しだけ、他人の目線が入っているいうことかもしれません。それは媚びるってことではなくて。自分が格好いい! と思うだけでなく、周りから見ても、爽やかで、不快感を与えない清潔感と、ちょっとの品がある。そういえば、そういう考え方はグルーミングに近いのかもしれませんが、つまり今回の号では、髪型と同じく、そんな「見た目のいい」洋服についても考えてみました。

例えば、清潔感と言われてパッと思いつくのは「白」のイメージですが、ただ白を着ていればルッキングッドなのか? どんな白が爽やかなのか〜? と考えると、トップスの裾からちょっとだけ見えているサーマルの白ってルッキングッドだよね。とか。白白って言うけれど、でも黒をきちんと着れたらもっと爽やかかもね。とか。夏にショーツを穿くならどんなものがいいんだろう、とか。やっぱりシルエットはワイドが好きだけど、でもいつもデカけりゃいいってもんでもないよな〜とか。そういえばロンドンのPALACEのスタッフはいつもルッキングッドだな、などなど。

いろんな角度から探したルッキングッドな服たちと、ルッキングッドな着こなしのヒントをずらりと、ぎゅっと、ご紹介した今回の一冊。ぜひぜひ、春のお買い物のお供に。お店を回って、マイ・ルッキングッドを見つけてみてください。

柳澤耕平(本誌担当編集)
 
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ルッキングッドなスタッフたちに会いにロンドンの〈PALACE SKATEBORDS〉のショップにも行ってきました。その他、スウェーデンではクラフトマンシップあふれる〈MANÉR〉のスタジオへ。NYでは〈NOAH〉のブレンドンさんに「ルッキングッドな身の回りのもの」を見せてもらいました。撮影/Axel Drury


ポパイ No. 876

LOOKING GOOD.

860円 — 2020.03.09電子版あり
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ポパイ No. 876 —『LOOKING GOOD.』

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