From Editors No. 1905 リレー日誌
From Editors
編集部リレー日誌
気は優しくて力持ち。紳士なタキシード(でも鎖)。
そんな理想のスイーツ男子に出会いました♡
そんな私、本当はスイーツ号の担当ではないのです。が、ある日、今号担当のM氏がにやにや顔で近づいてきて、「ま、やるよね?」と一枚の企画書をスッと差し出しました。そこに書いてあった企画名に、編集部の片隅で愛を叫ぶ私。「スイーツ真壁 2P」!!! こ、これは、万難排しても担当させていただきます!
朝の情報番組でお馴染みの、「スイーツ真壁」こと真壁刀義選手。彼は「暴走キングコング」の別名を持つ新日本プロレス所属のレスラー。色黒金髪首には鎖、とコワモテ三種の神器を備えたイカつい風体にして、大のスイーツ好き。その昔は「プリン真壁」というリングネームがあったとか、なかったとか。コワモテ×ラブリースイーツというギャップがウケて、瞬く間に日本一有名なプロレスラーの座を獲得し、バラエティにリングに大活躍中です。
そんな真壁選手に取材できる!? 彼にタキシードを着ていただいて、スイーツマナーを学んでいただくのはどうかしら…。ぽわんぽわんと妄想し、早鐘を打つ胸には、同時にひとつの思いも去来します。「いい人なのは間違いない。間違いないけど、お会いして、もしひとつでもがっかりするようなことがあったらどうしよう…」(バカ)。期待と不安がマーブルチョコのよう。プロレスには、いつだって初恋です。
さて当日。(私だけ)並々ならぬ気合で準備を進めているところに、音もなく巨大な影が。…え、真壁選手!?
「新日本プロレスの真壁刀義です。今日はどうぞよろしくお願いいたします」
ご、ごめんなさい、まだ集合時間の40分前ですよ?
「すみません、早く着いてしまって。あ、僕のことは気にしないでください。空気か何かだと思っていただいて。皆さんが準備されているのを見るのが好きなので」
「ちょっとお昼を買ってきますので」
…15分後、真壁選手はスタジオ内に戻らず、なぜか廊下で、買ってきたご飯をモソモソと。見かねたライターMが声をかけます。あの、よければ中に入ってお待ちになりませんか?
「いえ、あの、スタッフの方々が全員女性ばかりなので、緊張してしまって」
ズキューーーーーーン!!!!!!!!
なんてこった。「ひとつでもがっかり」どころか、な、な、なんて紳士。しかも、取材時の質問の的確さ、そして学びの早さといったら。気は優しくて力持ちで賢い、そんな人っているんですか? いた、現存したよ! やっぱりレスラーってすごい!! いや、真壁選手がすごいのか? どっちもすごいんだよ! いちばんスゲェのがプロレスなんだよ(これも、わからない人は周りのファンに聞いてね♡)!
いまも私の中で燦然と輝く、真壁選手という理想の星。完成したスイーツ特集を巻頭から見ていったら、明らかに異彩を放つページで思わずむせましたが、「スイーツ真壁のマナー修行」、ぜひ見てみてくださいね♡ 理想を絵に描いた男の闘う姿がそこに!(編集N)