明確なトレンドなき時代と言われる最近のモードファッション。けれど、今回の春夏の波はなんだかデカい。そう、同時多発的にあらゆるブランドがフィーチャーしたのは“アート”。ミニマリズムへの反動か、デザイナーの“創作”の先達への共感か。今月のGINZAは2014春夏シーズンのビッグトレンド、 “アート”をピックアップ。見る人を刺激し、着る人を鼓舞する、“アートとファッション”の関係を考えます。と書くと、なんかちょっと小難しくなりそうなのですが、これが手前味噌ですが、“面白い”んです。「ミランダ・ジュライ」のセルフポートレートにはじまり、ルネサンスからポップアートまで名画の中に隠された、ファッションの歴史を読み解く、「名画の真実」、写真とテキストのマリアージュが美しい、「想像力の旅へ〜東京国立近代美術館」などなど、アートがファッションを高め、ファッションがアートを拡散する。いつもとは違うファッションへのアプローチが新鮮な一冊です。