マガジンワールド

Popeye Editors No. 796

From Editors 1

カレーと本は相性がいい。
そんな特集です。

「あそこのカレーが旨かった! いや、あっちのカレー屋のほうがいいでしょ。なんて、カレーの話はいくらしても尽きないものです。本もそんな感じでいきたいですよね。

今月のポパイは「カレーと本」の特集。このふたつ、実はとても相性がいいと思っています。好きなカレーを頬張りながら、空いた片手で好きな本のページをめくる。これは格別な時間でしょう。ああ、うまい、ああ、辛い、ああ、今年の夏も暑い、ああ、思ったよりページがめくりづらいんですけれど……。君も、君のお父さんも、おじいちゃんも一度はやったことがあるだろう、オトコの醍醐味「カレー食いながらの、片手に本」をイメージの中心にしながら、今月号は作られています(本当に)。

主な特集の内容は、ハマケン、二階堂ふみ、福士蒼汰さんたちに聞いた「カレーと本の話」、「神保町・東大前・西荻窪は本とカレーの街」「ポパイが考えた”君のための本”ガイド」、「24ページの『CURRY & BOOK JOURNAL』」、ファッションは「神保町とチノパン」…と、カレーと本「7:3」くらいの黄金比になりました。味はなんとなく中辛でしょうか。

矢作雄介(本誌担当編集)

From Editors 2

気がつくとカレー。

この特集を作り終えて。「僕がカレーを好きな理由は大体100個くらいあって♪」と歌いたくなるほど、カレーのことを語りだしたら止まらなくなってしまう。すっかりカレーの虜になってしまった。特集は「カレーと本」だが、本についてこのメルマガで語るつもりはない。カレーについて話そう。ひとつめは…と考えたところで筆が止まる。なぜカレーが好きなんだ? 自問自答してみるが答えが意外と見つからない。奥が深いから? 確かにスパイスの配合など男心をくすぐるマニアな世界がそこには広がっている。でもしっくりこない。

なんとなくかっこいいから? ラーメンよりもおしゃれ?
なんかそんな気もするが食べものにおしゃれは求めていない。これも違う。
5分考えて、google先生に聞いてみた、「カレー 好きな理由」と。
するとNAVER先生が答えてくれた。

3行目に答えがあった。
「カレー食べたい! むしょうにカレーが食べたい!」
これだ!
「僕にはカレーを好きになる理由なんて何ひとつない」んだ。
くるりの言っていたことはこういうことだったのか!僕らはただただカレーが好きなのだ。そんなわけでカレーと本 (9:1の割合) のことを考え続けた50日。

おいしかったお店、おもしろい話、あの人のカレーの思い出などなどを1冊にまとめました。書店でページをめくったとき、「よくわかんないけど買わなきゃいけない気がする」と読者の皆様の本能が購入を呼びかけてくれることを祈っています。それから今回、 新しい試みとして「TOKYO CURRY AND BOOKS DIRECTORY」という都内のおいしいカレー屋と本屋がたくさん載った付録を作りました。

都内全域の「うまいカレー屋、いい本屋」情報がたくさん載っています。バッグに忍ばせておいて、外出先で「ああ、ひるめし何食べよう?」「ああ、本でも買いたいな」という時にバラバラッと広げてみてください。答えが見つかるはずです。そういえば、ここ最近、スタッフへのメールの書き出しは「おつカレーさま」。気に入っていたのに、もうあのだじゃれも使えないと思うとちょっとさびしいな。

青山洋行(本誌担当編集)


ポパイ No. 796

カレーと本

713円 — 2013.07.10電子版あり
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ポパイ No. 796 —『カレーと本』

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