マガジンワールド

4年ぶりの「スタイルサンプル」特集。 今年もスタイルのことを考えよう。 From Editors 1 No. 874

From Editors 1

4年ぶりの「スタイルサンプル」特集。
2020年もスタイルのことを考えよう。

2013年から毎年続けていた『ポパイ』のスナップ特集「STYLE SAMPLE」シリーズは、恒例のように思えて、実は直近だと2016年が最後。
その後も企画によってスナップはやっていましたが、今回、実に4年ぶりに復活させました。
久しぶりということで表紙もいろいろ考えましたが、初心に返って“お家芸”な感じにしたので、書店やコンビニやamazonでぜひすぐ見つけて下さい(笑)。
 
さて、毎回のコンセプトですが、ポパイのスナップは「自分らしいスタイルを考えるため」のものです。
「グランプリを決める」とか「トレンドを分析」とか「着こなしテクニックを紹介」といった、いわゆる“スナップ”ではありません。
 
だから今シーズンの服がそんなに多くないかもしれないし、定番が続くようで、突然超個性的な人が出てくる、ということもあります。
バラバラしているように思うかもしれませんが、むしろ人のスタイルって、そういうものじゃないでしょうか。
 
ただ1つだけ、この特集で一貫していることは、「出てくる人たちが、それぞれの理由で、着ている服がよく似合っている」ということです。
それこそが「スタイルがある」ということだと思うし、そんな人たちのバリエーションがたくさん詰まっている、というわけです。
 
424人も掲載しているので、気になる人・カッコいいと思う人をあれこれ見つけて、何でその人たちのことがいいなと思ったのかを考えてみてもらえたらいいなと思います。
その「いいと思ったスタイルサンプル」たちを自分なりに考察したり真似して学んでみたりする先に、きっと自分のスタイルのヒントが見えてくるはずです。
 
特集では、写真家の平野太呂さんに取材をしました。
『LOS ANGELES CAR CLUB』『THE KINGS』といった、1つのテーマで似たような被写体をひたすら撮って集めた写真集について、こんなことを語ってくれています。
 
「同じような写真を大量に撮って集めると、自分がそれぞれのどんなところに興味を持っているのか、だんだんわかってくるんです」
 
平野さんはそうやって「自分はいったい何が好きなのか」に少しずつ気付いていって、自分らしい価値観や判断基準を少しずつ明確にしてきたのだと思いました。
これは、僕たちが自分らしいスタイルを見出すための1つのヒントかもしれません。

榎本健太(本誌担当編集)
 
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4年ぶりの1冊まるごとスナップで作る「STYLE SAMPLE」特集。左下のグリーンのものが最新号です。表紙を並べて見比べるのも楽しい。
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今回の海外スナップは「THE ORIGINAL STYLE from HOMETOWN」と題して、「その場所ならではの服やスタイル」をピックアップ。例えばイギリスで〈Barbour〉のジャケットをどう着ているのか?、といったオリジナルでプリミティブな、でも意外と見たことなかったスタイルを集めています。



ポパイ No. 874

STYLE SAMPLE’20

860円 — 2020.01.09電子版あり
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ポパイ No. 874 —『STYLE SAMPLE’20』

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