From Editors 2 No. 806 スタバはないけど、すなばはある。鳥取ショートトリップ。
From Editors 2
スタバはないけど、すなばはある。鳥取ショートトリップ。
4月初旬。東京では桜が咲き、皆がこれでもとか桜の写真をシェアする中、ひとり、少し肌寒い鳥取駅に降り立った僕の目に飛び込んできたのは、新しくオープンした「すなば珈琲店」の文字でした。
おみやげには、とかく名物や名所の名前がつきがちですが、鳥取といえば砂丘、砂丘といえば……すなば? と、ここで合点がいきました(というか、ネットで話題になってました)。
“スタバはないけど、すなばはある”……をコンセプトにしたかはわかりませんが、スタバがないことを逆手にとった新しいPR! そして、ストレートなダジャレ!
「ダジャレを思いついたら、口に出さずにはいられない。おっさんはそれが我慢できない。それが親父ギャグなんだよ」
という趣旨のことを、以前リリー・フランキーさんが書いていたのですが、こうして書かずにはいられない僕もおっさん化が進んでいるのかもしれません。
さて、前置きが長くなりましたが、本来の来鳥の目的は、諸国民藝を扱う「たくみ工芸店」の取材のため。このお店、とっても素敵です。なんというか”感じ”がいい。ついつい長居しちゃうし、器も買っちゃう。恐るべし”感じ”の良さ。
そういえば、鳥取の街には”感じ”のいいお店がたくさん。目抜き通り沿いにある「丸福珈琲店」、店構えも潔いお蕎麦の「かわぐち」、飽きないセレクトの「定有堂書店」。おみやげには、お餅をあんこで包んだ「打吹公園だんご」を。
連休は終わっちゃいましたが、週末の一泊旅行にも程よい広さ。
せっかく行くなら、鳥取へ! ですよ。
米山正樹(本誌担当編集)