From Editors 2 No. 811 ようこそ、アン・ファッションの迷宮へ。
From Editors 2
ようこそ、アン・ファッションの迷宮へ。
アン・ハッピー、アン・タッチャブル、世の中に”アン”のついた言葉はたくさんあります。だいたいの場合は、その後ろの言葉を打ち消せば言い訳だけども、今回のテーマ「アン・ファッション」はそう一筋縄ではいきませんでした。単純に「ファッションじゃない」だけじゃない。「格好わるい、ダサい」とも全然ちがう、むしろカッコいい。その意味をずっと考えて、考えて、アン・ファッションという名の山を登ってきました。じゃぁ結局、アン・ファッションって何なんだ? その答えは誌面の中に、というのは聞き飽きた謳い文句ですが、今回ばかりは許してほしいのです。
そんな正体がなかなかつかめない、アン・ファッションですが、編集部の考えるアン・ファッションなモノを集めにあつめたページ、「5 aspects of unFASHION」はぜひともじっくり見てほしいページ。いろんなお店に、編集部員とスタッフがアン・ファッションなモノを探しに行って作った、いわば「アン・ファッションの図鑑」。普通にカッコいいものから、一周、いや二周も三周もしてカッコいいものまで、足で稼いだ作った17ページです。ビンテージから、ハイ・ファッションまで、こんなセレクトでモノが並ぶなんてことはこの先、ないでしょう! ここを見れば、何となくアン・ファッションがなんだか見えてくるかもしれません。
最後に、特集を作って行く中で感じたのが、自分の中のカッコいいの基準が、かわり始めていたこと。今まで考えたこともなかったような角度からモノを考えて、これまでの価値観が崩壊して行くような、そんな心地です。本当にカッコいいものは何なんだ? さぁ、ここまで読んで「アン・ファッション」がなんだか、気になってきたでしょう? あなたの頭の中をクラクラ揺らしてくれる、長く深いアン・ファッションの迷宮の中で、一緒に考えてみませんか。