マガジンワールド

From Editors 2 No. 816 チノパン・ワールドに踏み入って。

From Editors 2

チノパン・ワールドに踏み入って。
春に本当に着たいものを探した今回。あらためていろいろなお店をまわると、店主のファッションへの熱意や個性が伝わってくるものです。

その中でも印象に残っているのが恵比寿のセレクトショップ「Pt.Alfred」。店長の本江浩二さんはチノパンが大好きで、自分好みのチノパンを作りたくてお店をはじめてしまったそうです。その好きさ加減が分かるのが、お店に入って右手にある、パンツの棚。ゆうに100本はあろうかという、チノパン・ワールドがそこには広がっていました。

いわく、お客さんの要望が多くて作ったものや、新しく作りたいものが出てきたりして、現在はシルエットやディテールの違いで12型に。
「こんなに型数が増えちゃったので、どれがどれか分かるように、ディテールを変えて作っているんですよ」と語る本江店長。とはいえパッと見、何が違うのか分からない。もう、穿くしかありません。12型、全試着。

まるで餅つきのように、一本穿くごとに店長の解説が入ります。これはジェームス・ディーンの写真集に着想を得たもの、はい次! 軍チノのディテールを忠実に踏襲したもの、はい次! ドレスっぽく穿けるタック入りのもの、はい次! などなど。すべてのチノパンに熱い思いが詰まっているのでした。

なるほど、チノパンというベーシックなものこそ、シルエットの微妙な違いやディテールで差が生まれるんだなぁと感動しつつ、一本を選ばせていただきました。

特集内「4khaki’s」では、そんなチノパンにこだわる4つのお店によるコーディネイトを紹介しています!

矢野一斗(本誌担当編集)
 

これがチノパンの置かれている棚。セレクトショップなのでもちろんチノパン以外のパンツも置かれています。
これがチノパンの置かれている棚。セレクトショップなのでもちろんチノパン以外のパンツも置かれています。


ポパイ No. 816

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