この秋、SFが気になる! From Editors 2 No. 847
From Editors 2
この秋、SFが気になる!
今年はSF映画がアツいですね。
『東京喰種 トーキョーグール』『暗黒女子』といった清水富美加さん出演の”SF”映画もですが(from 本誌p74)、ここではサイエンス・フィクションのお話を。
この秋からで言うならば、まず9月公開の『散歩する侵略者』が面白かったです。
黒沢清監督のSF、ということで注目していましたが、ジワジワと恐怖を実感し理解していく描写に「あぁ、本当にこういうことがあったら、自分もこんなふうになるのかな」と想像させられました。(本誌の黒沢清監督のインタビュー&オススメSF・17本は必読!)。
そして、なんといっても『ブレードランナー』でしょう。この映画、大好きです。
何がいいって、とにかく映像と、未来の世界の実情や風景の描き方が半端じゃなくカッコいい。
制作者たちの想像力、熱意、センスにグッと来るし、配給側vs制作側という苦難の背景によりこの35年間で5つもバージョン違いが生まれた、なんてのにも興味津々。
今月の27日、満を持してその続編が日本でも公開になります。
前評判はさまざまですが、さて、はたして……?
本誌ではこの『ブレードランナー』の前作・新作、双方に思いっきり向き合ってページを作りました(表紙も『ブレードランナー』!)。
初めて観たライターが噓偽りない本心で書いた初体験記、これがなかなかいい感じです。そのままの勢いで、いろんな人に会って、いろんなことを調べて作りきった『ブレードランナー』ルポになっています。
まだ観たことがない人も、もう十分好きな人も、クスッと笑って楽しんでもらえたら嬉しいです。
榎本健太(本誌担当編集)