元総理から始まる、時計の話。 From Editors 2 No. 848
From Editors 2
元総理から始まる、時計の話。
今号では第二特集で「時計」をフォーカスしています。いろ〜んな人のを見せてもらいながら、ポパイなりに時計を考えてみました。
まず向かったのは、第79代内閣総理大臣で、今はアーティストの細川護煕さんのアトリエ。お話を伺ってみると、愛用の時計はなんと<スウォッチ>のワンスアゲインというモデル。確かに、過去のお写真でも左手にはこの時計が。まさに“ミスター・チープシック”! 細川さんを見ていると、自分はコレ! と決めた一本があることがすごく羨ましく思えて仕方ない。
いろいろ調べていくうちに、ピンと来ちゃったキーワードも2つあった。それは「ギークウォッチ」と「ボーイズサイズ」。超簡単にいうと、前者は1970年代ごろから作られていた、“ヘンテコ多機能ウォッチ”のこと。ラジオつけちゃったり(イヤホンはもちろん腕から有線ケーブル!)、ゲームが付いてたり、果てはキーボードとドッキングしちゃったりね。そみレトロフューチャー的な見た目が、今見るとやけにグッとくるのよ。「ボーイズサイズ」はちょっと小さめのモデルのこと。ケースの中にギュッと詰まってる感じがなんかやけにロマンがある。
それ以外にも、僕らの基本のひとつ、“プレッピー”から考えてみたり、シックなスクウェアウォッチ、もちろんミリタリーまで、いろいろ。やれやれ、また欲しいものが増えゆく……。ま、いい時計は一生物ということで、良しとしますかね。
岩渕大介(本誌担当編集)