マガジンワールド

「はじめまして、東京。」した身として。 From Editors 2 No. 852

From Editors 2

「はじめまして、東京。」した身として。
編集部員として日々ポパイを作っている私も、マガジンハウスへの就職で「はじめまして、東京」した口です、かなり私事ですが。関西からの上京でしたし、東京にそんなに友達もいなかったので、それこそどこに住むといいのかもぜんぜん分かりませんでした。原宿とか表参道に買い物に行くのが楽しみだけど、街行く人たちにダサいと思われないか無駄に心配したり。上京してしばらくしたらおかんが出てくるというので、いきがって神泉(ってどんなとこかも知らないで)の、店内照明がキャンドルだけの大変ムーディーなレストランに連れて行ってしまい「ここ、デートで行く店だ……」と恥ずかしい思いをしたりもしました。そんな、上京してのあれやこれやを、ぜんぶいい感じにガイドしてくれる特集をつくれたらと思い、今号をまとめました。住みたい街は今なら「パドラーズコーヒー」が火付け役で色んな店が集まってくる幡ヶ谷。東東京で考えるなら名店だらけの浅草。いやその隣町の田原町くらいが住みやすいだろうな。なんて考えながら、ひとつひとつの企画をまとめていきました。
ディープな街は東京にもあって、日暮里、向島&京島、北千住はこれまでポパイでもあまり歩いたことのない街で、やっぱりどんどん面白い店が見つかります。そんな気持ちで取材をし続けていたら、ざっと数えただけでも400軒を越えてしまいました。6年連続、東京特集を作ってきましたが、過去最多の情報量ではないかと自負しています。すでに東京に住む方々にも、かなり役に立つ東京の散歩のお供になったかと思います。そうそう、「今度、おかんが来るらしい。」という企画もありますんで、上京組は見逃さないようにしてくださいね。
矢野一斗(本誌担当編集)
 
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先日、ソニービルがなくなったあとの交差点で。新しいビルが建ったら、『銀座メゾン エルメス』のビルの全貌を真横から見ることもできなくなります。そういう、“途中”の風景も、東京の日常ですね。


ポパイ No. 852

はじめまして、東京。

897円 — 2018.03.09
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ポパイ No. 852 —『はじめまして、東京。』

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