マガジンワールド

退屈とは言わせない、ベタなニューヨークを。 From Editors 2 No. 853

From Editors 2

退屈とは言わせない、ベタなニューヨークを。
実は僕は、今回の取材が「はじめてのニューヨーク」でした。
そのくせ「ニューヨーク退屈日記」なんていう特集を作るなんて。
 
心がけていたのは、
「ベタだけど、ひと味どころかふた味も、それ以上にも違うベタなニューヨークを楽しんでやる」
ということでした。
行ったこともないのに生意気な……!
 
読み返せば、今回の「ニューヨーク退屈日記」特集ではいわゆるアメトラも、自由の女神も前半に出しています。
1925年創刊の雑誌『ザ・ニューヨーカー』、これがトップです。
そればかりではありませんが、いやはや、実に“ベタ”です。
でも、そこはやっぱり一筋縄じゃないのです。
 
かくいう僕も存分にそんな“ベタ”を楽しんできました。
例えば『VILLAGE VANGUARD』。
書店『ヴィレッジ・ヴァンガード』の名前の由来と言われるジャズクラブです。
間違いなく老舗で、日本人にとっては耳馴染みのあるこの場所で、僕らが選んだのはお抱えのハウスオーケストラのライブでした
毎週月曜日の夜はそうなのですが、これこそ思いっきりニューヨーク・ジャズだと思いませんか?
この特集で取材したローカルたちも口を揃えて「絶対いい」「おすすめ」と言いました。
一周も二周も回った”ベタ”がここにあったなぁなんて思ったのです。
 
今回の「ニューヨーク退屈日記」は、一見すると文字の多い、読み込む必要のある玄人向けに思うかもしれません。
でも、僕のような初心者が存分に楽しんだ“ベタなニューヨーク”がしっかり詰まっています。
初めて行く人にとっては、易しくコアな楽しみ方ができる。
そして何度も行っている人には、今さら聞けないけど自慢したくなる楽しいニューヨークが見つかる。
そんな特集になっていると思います。
榎本健太(本誌担当編集)


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一 筋縄ではいかない“ベタ”なニューヨークを集めてみました。文中の『VILLAGE VANGUARD』はもちろん、キース・ヘリング、ハンバーガー、ネオンサイン、カクテルのマンハッタン、禁酒法時代のオマージュで流行のスピーク・イー ジー(だけどバーレスク!)まで。詳しくはぜひ本誌で。
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ポパイ No. 853

ニューヨーク退屈日記。

815円 — 2018.04.09
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ポパイ No. 853 —『ニューヨーク退屈日記。』

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