マガジンワールド

役に立つ旅特集と、役に立たない旅特集。 From Editors 1 No. 859

From Editors 1

役に立つ旅特集と、役に立たない旅特集。

マガジンハウスに入社して、はじめて純粋に旅の特集を担当することができました。これまで担当してきた『40年後のカリフォルニア』も『お邪魔します、京都。』も、旅といえば旅ですが街が主役の特集でした。個人的なマガジンハウスの旅特集初体験は、『カーサブルータス』の「そろそろインドに呼ばれていませんか?」という特集に遡ります。当時、大学2年生だった私は、兵庫県宝塚市、宝塚駅前の『ブックファースト宝塚店』で、これを立ち読み。同時期に親友がニューヨークに一人旅に行ってきたことをしこたま自慢してまわっており、自分の中で“一人ニューヨーク”越えは至上命題でした。それもあって、「インド、呼ばれてる、俺。」と無理矢理思い込み、その夏にインドに旅立ちました。はじめての一人旅でした。それはマガジンハウスで旅特集をつくってみたいと思ったきっかけにもなりました。
そんな話はさておき、雑誌の旅特集には、役に立つものと、役に立たないものの2種類があります。今回の『一人旅に行ってきます。』という特集は前者、きっと役に立ってほしいという思いで作った特集です。ただの旅だったら一人じゃなくてもいいのですから、それなりに動機や目的が必要なのですが、それに付随するメシ屋のこと、ホテルのこと、航空券の値段のこと、トランジットのこと、移動手段のこと、ローカルが集まる場所のこと。なるべくそういった役に立つ情報もしっかり、目一杯、詰め込みまくりました。旅のガイドの目的地は、東北、ポルトガル、釜山、香港、カンザス、スイス、ベトナム。一人旅の先輩にも話を聞き、いろんな知恵を拝借しています。メルボルンやトロント、アントワープなどの都市に住むローカルにおすすめを聞いてまとめた『LOCAL HAND BOOK for SOLO TRAVELER』というブックインブックの小冊子も付いています。
とにかく、みんなの一人旅の役に立つんだ! という思いひとつで作った特集です。旅の予定があってもなくても、ぜひご一読いただければ幸いです!

矢野一斗(本誌担当編集)
 
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インドに呼ばれた『カーサブルータス』。ちなみに、肝心のインド旅に持っていくのを忘れ、ほとんどの見所を見ないまま帰ってきたのでした。
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今回、ポルトガル編のコーディネイターを務めてくださった江波戸げんさんはリスボンでふとんを売っている方でした。彼が絶対に紹介しちゃダメと約束の上で連れて行ってくれたカフェがこちら。残念ながらお休みでしたが、アルヴァロ・シザの建築を最もスモールサイズにするとこういう感じになるのかな、という素敵なお店でした。彼にガイドを頼むと教えてくれるかも知れません。気になる方は、編集部までお問い合わせください。
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ポルトガルはもしかしたら今、パリより映画の街かもしれません。江波戸げんさんが教えてくれた映画のロケ地。『白い町で。』という映画で登場するブリティッシュ・バー。ブルーノ・ガンツ主演です。故マノエル・ド・オリヴェイラ、ペドロ・コスタ、ミゲル・ゴメスもポルトガル出身です。


ポパイ No. 859

一人旅にいってきます。

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