見たいのは、20代のリアルな部屋。 From Editors 2 No. 875
From Editors 2
見たいのは、20代のリアルな部屋。
20代の人もそうじゃない人も、一度は狭いワンルームに暮らしたことがあるんじゃないでしょうか。かく言う僕も、東東京で1K暮らし。いつかは広い1LDKに住みたいけれど、今は仕方なく狭い部屋に借り暮らし……なんて諦めるのはもったいない! 狭くたって、部屋にお風呂がなくたって、自分らしく居心地のいい部屋にすることは出来るはず。工夫してワンルームに暮らす20代の部屋を覗いてみたい! そんな思いから「東京ワンルーム図鑑」企画がスタートしました。
考現学に倣って、全12人の部屋を真上から覗いて細か~く図解。絵本のようにずっと眺めていられるページになったと思います。なるほど! と思わず唸ってしまう工夫から、ワンルームならではの悲哀までギュッと詰まっているので細部まで読み込んでもらいたいです。さらに、この企画の基本データには駅名、平米数、家賃まで(!)を掲載させてもらいました。春の新生活シーズン、お部屋探しの参考になるかもしれません。
そして、20代のワンルームの部屋を覗いて見つけた「東京ワンルームあるある」。それは、「家具を<イケア>に頼りがち」ってこと。そうですよね~。とにかく安いし、デザインも悪くないし……。若い世代にとって、価格とデザインがちょうどいい塩梅の家具って見つけるのがなかなか難しいものです。そこで! 家具選びの選択肢に、「買う」じゃなくて「作る」があってもいいんじゃない? と「DIY企画」も用意しています。今回の企画のためにDIY家具を考えてくれたのは、幡ヶ谷の『Paddlers Coffee』や『BULLPEN』の内装を手掛けてた鰤岡力也さん。およそDIYには見えない、最高に美しい家具の作り方を教えてくれました。
正直に言います。作るのめちゃくちゃ難しいです。本棚のネジは表から見えないようにしたり、テーブルの脚は蛇腹構造で折りたためるようにしたりと、ワンランクどころか100ランクくらい上のDIYです。でも、木材の切り出しはすごく簡単。どのホームセンターでも売っている木材のサイズを生かした寸法で作られています。せめてもの参考にと、本誌では泣く泣く削った、ホームセンターで買う木材についてここで補足。
買うのは……
●本棚
パイン集成材1820×300×18mm 2枚
パイン集成材910×300×18mm 1枚
パイン無垢材1200×35×35mm 1枚
SPF 1×4材 1820×89×19mm 1枚
シナベニヤ材910×910×5.5mm 1枚
●姿見
SPF1×4材 1820×89×19mm 2枚
●蛇腹テーブル
シナランバー材910×910×18mm 1枚
SPF1×4材 910×89×19mm 2枚
SPF1×4材 1820×89×19mm 1枚
だけです。
切り出したら、図面をしっかりとみながら、あーでもないこーでもないと頭を捻りながら組み立てていきましょう! それこそがDIYの醍醐味ですから。基本、すべてダボで留めるので、一度仮組みするのがポイントです。いきなりボンドで固定するのは危険。どこか不具合があればその部材だけもう一度作り直せばいいだけなので。サイズもワンルームに置ける大きさで作ってもらっています。みなさんにぜひチャレンジしてもらいたいです! POPEYEのInstagramでも補足情報をアップ予定。レッツ・DIY!