ベストセラー『漫画　君たちはどう生きるか』とのコラボ企画となった今回のanan。せっかくなので、この本の漫画を描いた羽賀翔一さんとご一緒に何かできないだろうかとご相談してみました。そして、特集のために３ページの描き下ろし漫画を描いていただけることに！

後日、羽賀さんに編集部にお越しいただいて、漫画の内容について打ち合わせ。「ananの読者にとってリアリティのあるシチュエーションで、人生について考える場面を描いてほしい」というこちらのリクエストに、羽賀さんからのもっともすぎる質問。「読者の方って、だいたいどんな人でしょうか？」。そこで、「いろいろな人がいると思うんですが、20代から30代の働く女性が多いと思います」とお答えすると、「その年代の働く女性が人生を考えるシチュエーションって、どんなときでしょうね。会社で働いたことがないのでまるでわからなくて」。

そうか、確かにそうですよね…。そこからは同席者全員で、自分の経験をもとに白熱のネタ出し大会。例えばこんなときとか、こんなときはどうですか。打ち合わせにご参加いいただいた、羽賀さんのマネージャーさんなどのご協力も得て、様々なシチュエーションのアイデアが出てきました。それにいちいち共感したりしているうちに早くも1時間経過。ネタは出たものの、なんだか話としてまとまらない…。

すると、羽賀さんからありがたい提案。「なんとなくどんな感じかわかりましたので、持ち帰って練ってみますね」。ぜひぜひ、お願いいたします！　そうして後日届いたのが、こちらのラフ。ディテールがリアル、面白くて前向きなストーリー、そして電車の中に本誌の中吊りまで入ってる！　すばらしい、羽賀さん、さすが！　そして本当にありがとうございました。完成した作品は、本誌でご覧くださいね。（S）