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厄除けの五色紙 272 BRUTUS No.867

みやげもんコレクション 272厄除けの五色紙

大阪府/大阪市
文 / 川端正吾

厄除けの五色紙。2月3日の夕方から始まる節分祭の後に授与される。生根神社☎06・6659・2821。

穢れを祓ってくれる神の宿りし5つのかけらたち。

大阪市西成区にある生根(いくね)神社。毎年2月3日の節分祭には、祈願文が書かれた火焚(ほた)き木を焚き上げる神事が行われます。その際、五色の御幣(ごへい)が付いた縄で結界が張られ、厄除けのご祈祷がされます。御幣には神が宿ると信じられており、かつては神事後にこの御幣を競って取り合ったそうです。

現在は、参拝者は行儀よく列を作り、檀家総代さんが一つ一つ手でちぎってくれる緑・赤・白・紫・黄の5色の御幣のかけらを受け取ります。いただいた御幣は、財布に入れたり、小袋に入れて身に着け、厄除け守りとなるのです。

こうした古来の神事や風習などでは、この、緑(青)・赤・白・紫(青)・黄の5つの色が使われることがとても多いです。例えば、こいのぼりの吹き流しの5色、七夕の短冊の5色、など。これは、もともとは中国の陰陽五行説の「五行」に由来していて、青(緑)が木、赤が火、白が金、紫が水、黄が土を指し、この世のあらゆるものはすべてこの5つの要素から成立している、という考えから。これら万物が穢(けが)れを祓(はら)ってくれるというわけです。

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写真上/厄除けの五色紙。2月3日の夕方から始まる節分祭の後に授与される。生根神社☎06・6659・2821。写真中/御幣の結界の中で行われる火焚き神事の様子。写真下/御幣をちぎって配る様子。


 

掲載:BRUTUS#867 (2018年4月15日号)
値段・問い合わせ先などは、発売当時のものです。