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甚目寺の振り太鼓 276 BRUTUS No.871

みやげもんコレクション 276甚目寺の振り太鼓

愛知県/あま市
文 / 川端正吾

甚目寺の振り太鼓2,000円(甚目寺☎052・442・3076)。

名古屋城を護る鎮護寺にちなんだ厄除けの振り太鼓。

徳川家康は名古屋城を築城する際、鬼門の方角にある甚目寺(じもくじ)観音、笠寺(かさでら)観音、龍泉寺(りゅうせんじ)観音、荒子(あらこ)観音の4つの寺院を鎮護として定め、城を守らせました。この4寺院は「尾張四観音(おわりしかんのん)」と呼ばれ、毎年節分の時期には、恵方に当たる寺院では、特に盛大なお祭りが執り行われます。また、恵方の寺へ参拝すると特に大きな御利益があるとされ、その年は多くの参拝客で賑わいます。各境内では、それぞれの観音にちなんだ玩具も売られました。

今回ご紹介するのは、「尾張四観音」の中でも筆頭格にあたる甚目寺で授与されている振り太鼓です。紙張りの太鼓で、表には観音菩薩、裏には不動明王が印刷されています。中には豆が入っており、振るとカラカラ鳴ることから「甚目寺のカラカラ太鼓」とも呼ばれていました。厄除けの御利益があるとされ、節分、初観音などの日には、親御さんが子供の健康を願って授与していただくのだとか。

現在、尾張四観音の玩具の半分は廃絶してしまいましたが、甚目寺のほか龍泉寺でも、以前こちらの連載でもご紹介した首馬が授与されています。

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写真上/甚目寺の振り太鼓2,000円(甚目寺☎052・442・3076)。写真中/1196年に造られ、重要文化財に指定されている南大門。仁王像は武将・福島正則から寄進された。写真下/同じく重文の東門。


 

掲載:BRUTUS#871 (2018年6月15日号)
値段・問い合わせ先などは、発売当時のものです。