From Editors 2 No. 829 東京で腹が減ったら、定食を食べよう。
From Editors 2
東京で腹が減ったら、定食を食べよう。
宿が多少ボロくても、旨いメシが食べられたらその旅はけっこう満足できる。
これは僕の持論です。
ある街に暮らすとしても、そこに長く居たくなるのはいいメシが食える場所があればこそな気がする。その逆だと、寂しくてもたないのでは。
これは僕の持論です。
ある街に暮らすとしても、そこに長く居たくなるのはいいメシが食える場所があればこそな気がする。その逆だと、寂しくてもたないのでは。
毎年4月の恒例になった東京特集ではこんなことを考えながら、旅をする人、上京する人、東京を歩くあらゆる人たちのために、メシのページを作ってきました。
で、今回は「定食だけでやらない?」というボスの一声で、定食オンリーに。
おいしいご飯と、ちゃんとしたみそ汁と、おかずと小鉢と。
東京の街の味がわかりそうだし、なんだか身に染みそう。
ということで、ライター3人、編集者1人、男だらけの定食チームを組んで、朝昼晩(締切間際は朝昼昼晩晩。築地では朝ブランチ昼……)、東京のいろんな街の定食を食べる日々が続きました。
そうして気付いたのは、定食については「いいね」というシンプルな言葉が最高のリスペクトに値するということ。
曖昧でボヤッとしているけど、それでいい。旨いだけじゃ片付けられない店をたくさん見つけました。
映画監督・大根仁センパイが超面白いエッセイと共に教えてくれた2軒、8人の著名人が文章も寄せて紹介している「私のBEST定食」8軒、そして僕らが体を張って腹に収めてきた中から選んだ38軒、全48軒はどれも「いいね」が店のあちこちに待ち構えています。
行くときはぜひ、
東京を存分に歩き回って、思いっきり腹を空かして、ご飯おかわりとか大盛りでどうぞ。
榎本健太(本誌担当編集)