From Editors 2 No. 830 スタンダード症候群。
From Editors 2
スタンダード症候群。
平たく言えば、「シティボーイのスタンダード」が何かを考えるこの特集。来る日も来る日も、たくさんのモノを見て、お店を回って、思考を重ねた。一周回って何が何だかわからなくなり、自分を見失ったような気分になるときもあった。〈資料1〉をご覧いただきたい。これは編集部の椅子にかかっていたフーディである。『この胸の文字はッッ!!スタンダ……ハ、“スタンフォード”か……。オレ疲れてんのかな。スタンダード症候群かな』。こんな日もあった。しかし、考え抜いた結果、一つの結論が。すなわちスタンダードを考えることは己を見つめ直すことであると……!!
さて、前置きが長くなりましてが、僕が今回リサーチした中で、面白かったお店は何と言っても吉祥寺の『SOFTS』(写真撮り忘れました……)と神田の『MOONLIGHT GEAR』(資料2、資料3)です。この二つにはみなさん、ぜひ行って欲しい。セレクトはある意味どっちもハードコアなんですが、そんな中からお店の人と話しながら自分のスタンダードを探してみるという行為自体が、とても有意義なことなのだと身をもって実感。
はたまた、企画「あなたにとってのシティボーイとは?」では14人の方にシティボーイを語っていただきました。一番笑ったのは、何と言っても我らが蛭子能収さん。電話でインタビューをしたら、「シティボーイって大竹まことさんでしたっけ?」と。やられました!
とにかくいろんな角度からシティボーイのスタンダードを考えたこの号ですが、最後に僕のスタジオ撮影でのランチのスタンダード、『白金台すし兆』の“おまぜ”(資料4)に思いを馳せながらお別れです。みなさんも自分のスタンダード、考えてみてください!!
岩渕大介(本誌担当編集)